トヨタのコンパクトSUV「ヤリス クロス」がアジア市場で先行デビューしていた!?

■3月3日にジュネーブモーターショー2020で新型コンパクトSUVを公開

欧州トヨタが「ジュネーブモーターショー2020」で新型コンパクトSUVを3月3日11時15分(現地時間)にワールドプレミアすると発表しました。

新型コンパクトSUV
トヨタがジュネーブショー2020で3 月3日に公開予定の新型コンパクトSUV

同社はこれまでにサイドビューのイメージとリヤビューのティザー画像を公開しており、新型ヤリスと同様にTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に基づく新世代「GA-B」プラットフォームを採用、インテリジェントAWDシステムと最新のハイブリッド技術を組み合わせたSUVであることが判明しています。

シャープな横基調のテールライト
シャープな横基調のテールライト、「HYBRID」や「AWD-i」のエンブレムが見てとれる

新型SUVの車名は未発表ですが、画像からは高い地上高やスクエアなホイールアーチ、シャープな横基調のテールライト、「HYBRID」や「AWD-i」のエンブレムが見て取れます。

パワートレインは1.5L直3ガソリンエンジン+電気モーターのハイブリッドで、システム総出力は113psとの予想。全長は4,000mm以内に収められ、B-SUVセグメントモデルとして登場するようです。

■昨年11月に先行デビューしたコンパクトSUV「ヤリス クロス」って一体何者?

一方、トヨタは先行して昨年11月に「ヤリス クロス」と称するコンパクトSUVを発表しています。

ヤリス クロス
アジア市場向けに先行デビューした「ヤリス クロス」

アジア市場向けのヤリス(3代目ヴィッツがベース)をSUV化したもので、フロント/サイド/リアスカート、黒色ルーフ、16インチアルミホイールなどに加え、専用のスプリングセットで最低地上高が30mmアップされています。

「ヤリス クロス」のネーミングがもしや?と思わせますが、イラストと見比べれば判るように、今回ジュネーブショーでデビューするコンパクトSUVとは別物のようで、ボディサイズも全長4,145mmx全幅1,730mmx全高1,500mmとやや大きめ。

欧州トヨタによると、新型SUVは仏バレンシエンヌ近郊のTMMF(トヨタモーターマニュファクチャリングフランス)で新型ヤリスと共に生産するそうで、3月3日の記者会見の様子をこちらで実況するそう。

日産も先頃、コンパクトSUVのティザー画像を公開しており、SUV市場の拡大が期待できそうで、今後の両社の正式発表が大いに待たれます。

Avanti Yasunori・画像・動画:トヨタ自動車)

【関連記事】

欧州トヨタが新型ヤリスをベースにしたコンパクトSUVのティザースケッチを公開!
https://clicccar.com/2020/01/16/948197/

トヨタ自動車が新型車「GRヤリス」を初公開! 価格は3,960,000円?
https://clicccar.com/2020/01/10/945228/

【関連リンク】

Yaris Cross(タイ仕様) https://www.toyota.co.th/en/model/yaris

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる