F2シャシーの本気仕様、RE雨宮ドラッグ7のメカニズムを見てみよう!!・その3【OPTION 1985年8月号より】

RE雨宮自動車・雨さんが、満を期して谷田部に持ち込んだスーパーDRAG仕様のブルピン(ブルー+ピンク雨宮カラーの愛称)RX-7。トラブルはあっても、ゼロヨンタイムは当時、驚異の11.11秒! 10秒切りがターゲットだったこの時代に、シェイクダウンで記録されたこのタイムは驚異的でした。今回のその3では、その雨宮ドラッグ7のメカニズム・チェックをプレイバックします。では、いってみましょう!

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獲るっスよ、ゼロヨンチャンプ!
RE雨宮ドラッグ7(12Aツインターボ)

背筋が寒くなる加速感、10秒を切る可能性あり!

サニーにL型、ZにV8と、軽量ボディにハイパワーエンジンをスワップしたゼロヨンマシンが増加中だ。が、このRE雨宮の製作したマシンはF2シャシーにロータリーをぶち込んでいる。再びゼロヨンチャンプを奪回すべく、RE雨宮の作戦だ。

このシェブロンB48の長所は、なんといってもサスペンションにある。フロントサスはインボードにマウントしたロッキングアーム式、リヤサスはIアームとラジアスロッドとの組み合わせのアッパー側と、ロワはAアームとIアームの組み合わせで構成。ホイールベースは2364mm。RX-7が2420mmだから56mm短く、ハンドリングはシャープ。それに、エンジンレイアウトがミッドシップのため直進安定性はバツグンだ。

エンジンは12Aサイドポート+ツインターボ。排気量は573cc×2で圧縮比は8.6。これにKKK・K26タービンが2基装備される。吸気システムはウエーバー48φ。インタークーラーはトラストのSPLサイズでエンジン上部にセットされる。セット位置やパイピングはさすが雨宮!と思わせるレイアウトで、美しい仕上がりを見せる。点火システムはコーエイCDIレース用を2個装備して高回転に対処している。

ボディはオールFRP。余分な継ぎ目などは一切なく、フラッシュサーフェイス化されたボディは、ノーマルと比較にならないほど空力、ダウンフォースなどの向上が図られている。フロントカウルは一体式になって、ボンネット中央部には大型のエアダクトが備えてあり、フロントダクトから入ったエアをスムーズに出すよう加工済み。ラジエターが設置されているため、オーバーヒート対策にも十分な配慮だ。

また、ルーフ上にもダクトが設けてあり、エンジン上部のインタークーラーにエアが流れるように工夫されている。

その他、今までRX-7のミッションは泣きどころだったが、このマシンにはヒューランド製が装備され、強度的に安心できる。しかし、シフトパターンがレース用なので、1速の位置が通常のパターンの2速になる。そのため1→2速へのチェンジに若干のタイムロスが生じるというが、慣れてくれば問題なし。

初トライは、ウエイストゲートのホースが外れるというトラブルが生じた。次戦に注目!

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ホースが外れても11秒台! この雨宮ドラッグ7はOPT誌内のDRAGネタで後々も登場予定です。本番レースでどんなタイムを記録してくれるのか!? お楽しみに~。では次回その4では、最高速に殴り込みをかけるエスプリ・130ZのDaiインプレです!

[OPTION 1985年8月号より]

(Play Back The OPTION by永光やすの)

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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