7月24日(日)2016 F1 第11戦ハンガリーGPがハンガロリンク(全長4,381km、周回数70周)で開催されました。
前日に行われた予選時の大雨とはうってかわり気温27度、路面温度53度と晴天になった決勝。レース終了後、マシンから降りたドライバー達のレーシングスーツが汗でびっしょりになるほどでした。
スタートでは、2番グリッドのルイス・ハミルトン選手(メルセデス)の加速が良く、1コーナーでポールシッターのニコ・ロズベルグ選手(メルセデス)のインに入り、トップに。ロズベルグ選手はアウトから仕掛けてきたダニエル・リカルド選手(レッドブル)に一時は先行されましたが、2コーナーまでにかわして2番手を守りました。
今回、ポジションを大きくジャンプアップさせたのが予選Q2でアタックのタイミングを逃し、14番グリッドからスタートしたキミ・ライコネン選手(フェラーリ)。上位勢がスーパーソフトでスタートする中、ソフトでスタートしたライコネン選手は29周目のピットインまで5番手を走行し、スーパーソフトに履き替えて7番手でコースに復帰。ファステストラップを記録して追い上げていきます。
2回目のピットストップで再びスーパーソフトを履き、前を行くマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル)を追いかけ何度も仕掛けていきます。途中、軽い接触がありライコネン選手のフロントウィングが破損し(そのまま走り続けることができました)ヒヤリとした場面もありましたが、最後まで抜くことができず6番手フィニッシュとなりました。
また、4番手セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)は3番手リカルド選手のDRS圏内に入り最後まで目が離せない展開でした。最近よく見る、レッドブル対フェラーリ。今後の戦いにも注目ですね。
2番手を走るロズベルグ選手の追い上げを受けるも、最後まで安定した走りをしたハミルトン選手。イギリスGP、オーストリアGPに続く3連勝を達成しました。3番手でチェッカーを受けたリカルド選手はここ数戦、苦しい結果に終わっていたこともあり表彰台では「ドキドキ、ワクワクしています。またポディウムに戻ってこれて、嬉しいです。マシンがどんどん良くなってきているので頑張ります。楽しいです!」と最高の笑顔でインタビューに答えていました。久しぶりにリカルド選手の笑顔が見れて、チームはもちろんファンの皆さんもホットしたのではないでしょうか。
今季5勝目を挙げたハミルトン選手はドライバーズランキングでロズベルグ選手に6ポイント差をつけ逆転。ついに首位に立ちました。残り10戦、ハミルトン選手がこのままトップを守り切れるのか、それともロズベルグ選手の逆転はあるのか。チャンピオンシップ争いがますます面白くなってきましたね!
ハンガリーGPリザルトは以下の通り。
順位/No./ドライバー/チーム
1/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
2/#6/ニコ・ロズベルグ/メルセデス
3/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
4/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
5/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
6/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
7/#14/フェルナンド・アロンソ/マクラーレン
8/#55/カルロス・サインツJr./トロロッソ
9/#77/バルテリ・ボッタス/ウィリアムズ
10/#27/ニコ・ヒュルケンベルグ/フォース・インディア
(yuri)