2013年1月17日に日本導入が開始された3代目新型Aクラス。
『狙うなら「今でしょ !」 話題の輸入1.6Lターボ3車を徹底比較 !』で同クラスの競合3車についてスペックを比較しましたが、メルセデスベンツ「A180」の最高出力は122psで、この数値だけを見ると、1.6Lクラスのターボ車にしては少々、物足りなさを感じるのではないでしょうか。
特にVolvoV40が同排気量で「180ps」の高出力を謳うだけに尚更です。実際ボルボは販売店でのV40セールストークでA180との性能差に触れているようです。
では本当にA180は122psの数値どおりの大人しいクルマなのでしょうか。
Bクラスにも搭載されているこの1.6Lエンジン、確かに低回転時はやや大人しく感じますが、高回転になるにつれてターボ車らしく気持ちよく吹け上がる特性を持っており、体感性能的には数値から受けるイメージを数段上回っています。
そのワケを探るべく、本国で既にラインナップされている上級グレードの「A200」とスペックを比較してみると興味深い事実が見えて来ます。
本国Webサイトのデータによると「A200」の排気量は「A180」と同じ1.6L(1595cc)である事が判ると共に、最高出力が「A180」比で約28%も上回るにも拘わらず、欧州複合燃費が18.2km/Lで同一となっています。
・A180
最高出力 122ps/5000rpm
最大トルク 20.4kgm/1250~4000rpm
0-100km/h加速 9.2秒
最高速度 202km/h・A200
最高出力 156ps/5300rpm
最大トルク 25.5kgm/1250~4000rpm
0-100km/h加速 8.4秒
最高速度 224km/h
以上を元に推測すると、どうやら「A180」用エンジンは「A200」用エンジンのCPUプログラムを変更することによりデチューンされている可能性が高そうです。言い換えれば「A200」並みの156psを発生するポテンシャルを持ち合わせていることに。
ちなみに本国での「A180」と「A200」との価格差は3034.5ユーロ(約38万円)。
日本にも今後「A200」が「A250 SPORT(420万円)」との間を埋めるべく導入されるかもしれませんが、潜在性能を考えれば本国とほぼ同等の284万円という「A180」の価格はやはりバーゲン価格と言えるのかもしれません。
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