EVの利便性アップ。日産が新充電スポット情報を日々更新する

EVの運用は、自宅(駐車場)での充電が基本になりますが、遠出をするには出先での充電が必須。
そんなわけで、続々と増えている充電スポットの情報はEVにとってはかなり重要です。

そこで日産自動車は、現在国内を走っている約1万3000台の「日産リーフ」から収集された情報を基に、新たな充電スポット情報をナビゲーション上にデイリー更新する新サービスの運用を開始するということです。

このサービスは、「日産リーフ」のEV専用情報通信システム(ICT)を通じて日産カーウイングスデータセンターに収集されるプローブ情報から、既存のナビゲーションシステムでは未配信の充電スポットを抽出し、「日産リーフ」のオーナーに充電スポット情報を提供するというもの。

充電を行なうとナビゲーションシステムにその充電スポットが記録され、EV専用情報通信システムを通じて日産カーウイングスデータセンターにその位置情報を収集。現地調査により案内可能な充電スポットを選別した上で、EV専用情報通信システムを通じて他の「日産リーフ」ナビゲーションシステムに新規の充電スポット情報を配信するという仕組みだそうです。

これまで渋滞情報や通行可能案内などに活用されてきたプローブ情報が、このように活用できるというわけです。新たな充電スポット情報の収集から情報提供までの時間を従来に比べて約1/3に短縮するというので、EVの利便性が格段にアップすることでしょう。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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