これで見納め!? サンバーとBRZは同じラインで製造されてるって知ってました?【新型スバルBRZのすべて/工場生産編】


スバルの群馬製作所本工場では、スバル360以来ずっとRRパッケージを作り続けてきました。振り替えれば50年に渡ります。そして遂にサンバーを最後に、RRの歴史に終止符を打つことになりました。

スバルサンバーは、ぬかるんだ農道でもスタック知らずの「農家御用達」であり、全国で荷物を積んで走り回る「赤帽さん指名買い」のたくましいクルマでした。またRRらしいハンドリングで「農道のポルシェ」と言われて親しまれてきましたね。
「スタック知らずでタフで走りも個性的」、紛れもなく軽自動車史上に残る名車だと思います。


そしてその後に生産されるクルマが、他でもないスバルBRZ(&トヨタ86)です。てっきり、サンバーの生産
終了後にラインをやりかえると思っていました。だって、縦横寸法もエンジン位置も全然別物ですもの。“すべて本”の工場生産編で、サンバーとBRZが混流生産されている写真を見て、本当にビックリしました。

BRZが世界唯一のFRパッケージングなら、スーパーチャージャーや4WDを選べるRRのピッコロトラック/バンのサンバーだって、おそらく世界無二の存在でしょう。
その唯一と無二の2台が同じラインを流れる様子は、世界中どこのメーカーも真似することはできません。まさに「スバル魂の真骨頂」だと実感した次第です!


また後ろのサンバーが「後は頼んだぞ!トヨタと一緒に世界で頑張れ~!」と手(ドア)を振って、BRZに「伝統のバトン」を渡しているように見えるのは自分だけでしょうか?!
「スバルの伝統」を背負ったスバルBRZとトヨタ86は、きっと全世界に「走りの笑顔」をもたらすにちがいありません。

僭越ですが、半世紀に渡ってRRを守り続けたサンバーとRRを作り続けたスバルに、あらためて敬意を表します。
m(_ _)m

(願わくばサンバーを生産ラインごと海外移転して、モータリゼーション著しいアジアの国々にリーズナブルに提供できたら、どんなにか素晴らしいのになあ~@拓波幸としひろ)

86とBRZの記事をこちらにまとめています:トヨタ86・スバルBRZまとめ