モデルチェンジが発表されたばかりのBMW 1シリーズですが、海外メディア等によると、今後新たなプラットフォームを追加してこの1シリーズのバリエーションを大幅に拡充する計画のようです。
具体的には現行のハッチバックに加えて2ドアクーペ、カブリオレ、GTクロスオーバー、ワゴン等を追加する模様。そしてこのGTクロスオーバーとワゴンは何とBMW史上初の「FF仕様」になると言うから驚きです。(下画像はGTクロスオーバー予想CG)
使用するFFプラットフォームは既存の物ではなく、次期型MINIのUKL1プラットフォームを共用する予定のようで4WD仕様も有るとか。3気筒の1.5L(75ps~150ps)のガソリンエンジンと新型ディーゼルエンジンが搭載されるようで米国向けには別途更にホットなターボ付きエンジンも用意される模様。発売時期は2014年頃との予測です。
一方のMINIも2シータークーペを追加発表するなど、同様にバリエーションを拡大しつつある所を見ると、どうやらBMWの思惑として大きな市場である米国が2016年から導入を予定している厳しい燃費規制(1ガロン当たり56.2マイル)に備える狙いが有りそうです。
と言うのもこの規制、メーカー毎の全車種平均での燃費規制のようで、燃費の良い小型モデルを揃えて沢山販売すれば、燃費で不利な利幅の大きい大型モデルも薄められてこの規制をパスできるという訳です。実際、この規制をクリアしないと米国でクルマが販売できなくなるらしく、メーカーにとっては正に死活問題。
このような理由から燃費で有利な小型車の拡充に走るのはある意味当然の成り行きかもしれません。では何故、BMWはあえて1シリーズで初のFF化に踏み切る事にしたのでしょうか?
その答えはGTクロスオーバー、ワゴン追加に際して小さなボディで積載空間を広くとるには横置きエンジンのFFレイアウトが有利だからに他なりません。 限られた全長の中でエンジンルームを極小化できるメリットが有るからです。
噂では2018年に登場予定の3代目の1シリーズは全てFFレイアウトで計画されている模様。こうしてBMWも時代の波に乗るべく、遂にFFモデルを登場させる事になったと思われます。
勿論、BMWとしてはFF化しても「駆け抜ける喜び」はしっかり追求していることでしょう。
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(Avanti Yasunori )
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