「BMW S1000RR」BMW初の可変バルブ、フレックスフレーム…レースで勝つために生まれたスーパースポーツ!【モーターサイクルショー独選注目マシンBMW編】

■可変バルブ機構搭載の新エンジンは207psを発揮【BMW S1000RR】

「最新鋭にして温故知新的なマシンである!」

クリッカー長野(以下クリ):S1000RRもデビュー以来のフルモデルチェンジですね。

ケニー佐川(以下ケニー):明らかに新しい次元へと進化したね。今年から久々にスーパーバイク世界選手権にワークス体制として復帰したのも自信の表れだと思う。初戦オーストラリアGPではやや苦戦していたようだけどね。

 

クリ:どこが新しいんですか?

ケニー:まずエンジンにBMW初の可変バルブ機構が組み込まれた。走行状況によってバルブタイミングとリフト量を変えることで、高回転型のエンジンにもかかわらず低中速でも分厚いトルクを発生できるんだ。元々は4輪で進化した技術で2輪でもすでにホンダやドゥカティなども導入しているけれど、今後の主流になっていく可能性がある。

 

そして、フレックスフレームという新しい概念。簡単に言うと、フレームにかかる応力を旋回力に変えるテクノロジーだ。「ねじれ」とか「たわみ」をより積極的に生かしていこうという考え方かな。

さらに、フルフロータープロはリヤサスの上下にリンク機構を備えることで宙に浮かせたような理想的な状態で減衰力を発生させる仕組みだ。実はこれもかつてスズキが初めてモトクロッサーに導入した技術ではあるのだが、BMWでは既存のテクノロジーを現代的に進化させて組み合わせることで、トータル的にパフォーマンスを向上させてきた。上手いやり方だよ。ある意味で「温故知新」的なマシンとも言えるね。

 

もちろん、デザインも一新された。個人的にはイルカ顔が一番好きなところだけどね。

クリ:いつになく真面目なお話をありがとうございます!

ケニー佐川が動画でレポート!

(長野達郎)

REPORT:ケニー佐川

バブル全盛期をRECRUITグループの会社員として謳歌した後、モータージャーナリストへ華麗に転身。元WGP500王者のケビン・シュワンツのスクールでライディングのメソッドを伝授され、現在は自身もライディングスクール校長を務める。ライテクと髭のお手入れについては一家言あり。

 

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