■前後の障害物検知、加速抑制で被害を軽減
トヨタやダイハツ、SUBARUなどと同じように、マツダが既販車向けで後付けの「ペダル踏み間違い加速抑制装置」の販売を2020年7月6日に開始しました。
同装備は、駐車場などでのペダル踏み間違いによる事故の割合が増えていることへの対応で、先進装備が用意されている現行車などの新しい世代の車両だけでなく、後付けの「ペダル踏み間違い加速抑制装置」の導入により、安心・安全を提供するのが狙いです。
対象となるデミオは、車体番号がDE***-100001〜の車両。ただし、EV車(700001〜)は対象外。トランスミッションはAT車・CVT車で、製造時期は2007年〜2014年。
ベリーサは、車体番号がDC***-200001〜の車両で(100001〜200000は対象外)。トランスミッションはAT車で、製造時期は2005年〜2015年。
「ペダル踏み間違い加速抑制装置」は、車両の前後に装着された、超音波センサーで前方または後方の約3m以内にある壁などの障害物を検知すると、ブザー音と室内に設置されたインジケータでドライバーに知られます。それでもブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを強く踏み込んだ場合には加速を抑制し、衝突時の被害軽減に貢献。
また後退時には、壁などの障害物を検知していない時でも、時速約5km以上でアクセルペダルを踏むと、ブザー音とインジケータで注意喚起が行われ、加速を抑制して衝突回避や被害軽減を図るシステムです。
なお、今回、発売された後付けの「ペダル踏み間違い加速抑制装置」は、マツダ純正用品になりサポカー補助金の対象になります。後付け「ペダル踏み間違い加速抑制装置」(本体、付属部品など)の価格は67,100円(税込み/取付工賃は別途必要)。
ペダル踏み間違い事故は、高齢ドライバーを中心に幅広い層でも起きているので、対象となる車種に乗っている方は、安心・安全のために検討されてはいかがでしょうか。
(塚田勝弘)