■フランスPSAグループのDNAを投入。フルEVも設定へ
オペルのサブコンパクト・クロスオーバーSUV「モッカX」次世代型をスウェーデン北部でカメラが捉えました。
モッカは2012年3月のジュネモーターショーにてワールドプレミアされ、GM傘下として発売。2016年のフロントマスクの刷新と同時に車名が「モッカX」に変更されました。
今回は初のフルモデルチェンジとなりますが、2017年にPSAグループによりGMから買収されており、次世代型ではフランスのDNAが投入されることになります。
次世代型アーキテクチャにはオペル「コルサ」やプジョー「208」第2世代、「DS3クロスバック」と共有するPSA「EMP1」プラットフォームを採用すると見られます。
プロトタイプはフルカモフラージュされていますが、強く角度のあるリアウィンドウから、現行モデルとは明らかに異なるボディシルエットが見てとれるほか、薄くなったヘッドライトや再設計されたグリルも確認できます。
キャビン内では、再設計されたダッシュボードパネルを採用。フラットボトムステアリングホイール、インフォテイメントシステムもあり、オプションではデジタルインストルメントクラスタが提供されます。
刷新されるプラットフォームにより、電動化されたパワートレインを獲得。DS初のEV「DS3クロスバックE-Tense」とゼロエミッションシステムを共有すると見られています。
実現すれば、最高出力136hp・最大トルク260Nmを発揮するモーターを搭載し、0-50km/h加速3.3秒、0-100km/h加速8.7秒のパフォーマンスを発揮します。また、50kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、1回の充電による航続はWLTPサイクルで320kmと予想されます。
オペルは2021年から日本市場へ再参入することを発表。5ドアハッチバックの「コルサ」、ミニバンの「コンボライフ」、そしてクロスオーバーSUV「グランドX」の投入が決定しています。しかし、今後人気のSUVの強化は必至とみられ、次世代型モッカXが投入される可能性もあると思われます。
ワールドプレミアは最速で2020年内とみられ、次世代型では、車名から「X」を排除した「モッカ」で再デビューするとも噂されています。
(APOLLO)