■電動ウォークインも備えた豪華キャプテンシート
3列シートSUVとして高い支持を得ているマツダ・CX-8。ややニッチなマーケットではあるものの、2018年、2019年の2年連続で国内3列シートSUV販売台数1位を獲得しています。
2019年10月に受けた一部改良では、3列シート車としての利便性向上策も盛り込まれています。
シート関連では、「L Package」の2列目ベンチシートにワンタッチウォークインスイッチが追加され、「L Package」にナッパレザー仕様のウォークスルータイプのキャプテンシートが追加設定されています。
ほかにも、「XD PROACTIVE S Package」にブラックのレザーシートが採用され、「25S PROACTIVE」「XD PROACTIVE」「XD PROACTIVE S Package」の各グレードにセカンドシート・シートヒーター(左右席)が用意されています。
さらに、6人乗りのみとなる特別仕様車「Exclusive Mode(エクスクルーシブ・モード)」は上質感が追求された仕様で、VIPなどの同乗者をもてなす特別仕様車として追加されています。
最大の見どころは、2列目のキャプテンシートにマツダ車初採用の電動スライド&リクライニング機構が装備され、2列目に乗る大切なゲストにもくつろいでもらえる仕様になっています。
加えて、2列目には、シートと体の間の空気を吸い出して、蒸れや熱のこもりを解消するベンチレーション機能も用意され、アームレスト付コンソールも備わります。もちろん、2列目にもシートヒーターが標準装備されています。
3列目の乗降時の操作性も向上しています。スイッチ操作により、2列目の背もたれが倒れて、シートが前方にスライドする電動ウォークイン機能を追加。誰でも楽にウォークイン状態にでき、2列目背もたれを復帰させることができます。
そのスイッチは「前に倒れてスライドする」のが一目で分かるデザインになっているものの、2列目シートを元に戻す際は長押しする必要があり、初めてだと戸惑う人もいるかもしれません。SUVがセダンやサルーンにも替わる時代になっている中、こうした装備の設定やニーズはニッチでも着実に高まりそうです。
なお、撮影車両は「25T Exclusive Mode」で、ボディカラーは「マシーングレープレミアムメタリック」。車両本体価格は462万7700円です。
(文/塚田勝弘 写真/長野達郎)