EV化を加速する、ランドローバー・レンジローバーの次世代型をキャッチ

■D7uアーキテクチャから大幅に軽量化。「MLA」をプラットフォームに採用

ベントレー・ベンテイガやロールスロイス・カリナンなど、ポピュラーになった超高級クロスオーバーSUV市場ですが、その元祖と言えるランドローバー「レンジローバー」の次世代型をカメラが捉えました。

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ランドローバー レンジローバー 次期型プロトタイプ

実はこのプロトタイプ、2月に「レンジローバースポーツ」次期型と報じた車両です。しかし、今回捉えたプロトタイプは後部ドアが全部より長く、LWB(ロングホイールベース)バージョンであることがわります。現在LWB版をもつのはレンジローバーだけであるため、レンジローバーの次世代型プロトタイプであることが濃厚となりました。

次世代型では、ジャガーのフラッグシップ・セダン「XJ」次期型と共有する「MLA」(Modular Longitudinal Architecture)を採用、現行型の「D7u」アーキテクチャより大幅に軽量化され、あらゆる電動パワートレインに対応します。おそらく「レンジローバースポーツ」次期型でも共有するはずです。ボディサイズはほぼ現行型と同じで、全長4,999mm・全幅1,983mm・全高1,920mmと予想され、ベントレー・ベンテイガよりわずかに小さいサイズです。

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ランドローバー レンジローバー 次期型プロトタイプ

エクステリアは、ボクシースタイルは変わらず「Velar」(ヴェラール)にインスパイアされたフロントエンドが予想されます。

パワートレインは、3.0リットルV型6気筒ディーゼルを始め、3.0リットルV型6気筒ガソリンスーパーチャージャーがキャリーオーバーされるほか、5.0リットルV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンは、BMW製4.4リットルV型8気筒ツインターボガソリンエンジンに置き換えられると予想されます。さらにマイルドハイブリッド、EV後続50kmのプラグインハイブリッド、そしてフルEVなど電動化が加速します。

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ランドローバー レンジローバー 次期型プロトタイプ

キャビン内では「Velar」で見られたTouch Pro Duoシステムのアップデート版を採用、2つの10.0インチディスプレイを搭載します。人工知能システムは座席や鏡の位置、ディスプレイの好みなど、ドライバーの習慣を先取りし、天候に応じてエアコンの調整もします。またコネクテッドカーテクノロジーは、玄関の鍵を開けたり、キッチンの照明をつけたり、帰宅中にテレビの電源を入れたりする機能を提供します。

レンジローバー次世代型のワールドデビューは最速で2020年内、遅れれば2021年前半となりそうで、フルEVは1年遅れで登場が期待されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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