■顕著なクーペスタイル、水平基調の新テールライトも確認
ジャガーのフラッグシップ・4ドアセダン「XJ」の次世代型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
スクープ班では約2ヶ月前、キャリアカーで輸送中のプロトタイプを捉えましたが、現行モデルのテストミュールだったことが判明、今回のプロトタイプが生産型となります。
目撃したテスト車両は、大きく傾斜したルーフラインを持ち、現行型ではフラットなベルトラインが次世代型では後部ドアから徐々に上昇しています。さらにドアハンドルは電気SUV「I-Pace」同様にポップアップハンドルへ変更、充電口はリアフェンダーの真上に配置されています。
顕著なクーペスタイルにより、リアクォーターウィンドウが継承されるかは不明ですが、設定されるとしてもよりコンパクトなサイズが予想されます。またサイドミラーが現行モデルではAピラーに配置されていましたが、ドアへ移動されていることも見てとれます。
リアエンドでは、垂直だったテールライトはトランクに伸びる水平基調のデザインへ変更され、ラゲッジルームは平らに、少し短くなっているように見えます。
プラットフォームには、より軽量でEVと燃焼駆動の両方のドライブトレインをサポートできる「MLA」(Modular Longitudinal Architecture)を採用し、各ホイールに1基ずつ、最大4基の電気モーターを配置。90.2kWhのバッテリーパックを備え、最大292マイル(470km)の航続が予想されています。
次世代フラッグシップEVのワールドプレミアは2021年以降となり、オーストリアのマグナシュタイアで生産される「I-PACE」とは異なり、同社の英国「Castle Bromwich」(キャッスル ブロムウィッチ)工場での生産が予定されています。
市販型がデビューすれば、先日スクープに成功したアウディ「E-Tron GT」をはじめ、メルセデスベンツ「EQS」、ポルシェ「タイカン」、テスラ「モデルS」などと市場で争うことになるでしょう。
(APOLLO)