■リクエストに合わせて細かいニーズに応える「ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー」
2020年3月5日、ポルシェジャパンは「ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー」がポルシェ911シリーズのために開発された「エアロキット」の販売を同日より開始しました。
「ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー」はユーザーのリクエストに合わせて、ボディカラーやインテリア、パフォーマンスまで細やかな要望に対応可能な特別カスタマイズ。1986年より少量生産モデルや、カスタマイズモデルが展開されています。
リクエストに合わせて、ボディからエクステリアの特別なカラーコーディネイトや、パフォーマンス向上の提案まで、幅広く細やかな要望に対応することが可能。現在、ポルシェセンター青山とポルシェセンター名古屋の2店舗がパートナーに指定されています。
エアロキットのベースとなるスポーツデザインパッケージは、すでに「ポルシェエクスクルーシブ」として導入されています。スポーツデザインパッケージでも特徴的なデザインのリップスポイラーを採用することで、フロントエプロンの印象を大きく変えます。リヤセクションでは、新しいデザインのバンパーによってナンバープレートの位置が上がり、新しい形状のエアインテークとエアアウトレットもスポーツカーのアイコンであるポルシェ911の印象をさらにスポーティに引き立てます。
エアロキットは、911(992シリーズ)すべてのクーペバージョンに用意され、フロントスポイラー、ポルシェ911のGTモデルを想起させる固定式リヤスポイラーと固定式リヤウイングといった広範なエアロダイナミクスエレメントから成り立ちます。
スポーツデザインパッケージ、エアロキットでオプションとして選択可能なスポ-ツデザインサイドスカートは、地面を這うような姿勢を際立たせ、911が持つモータースポーツのDNAがさらに強調。このエアロキットは、ヴァイザッハのポルシェ研究開発センターでエンジニアが設計と機能の最適化に数か月を費やして誕生したそうです。
ウインドトンネルで行ったプロトタイプによるテストで細部にわたって調整が施され、デザインからもわかるようにフロントとリヤの揚力を確実に低減させています。世界各地の様々な気候のもとで行われたテストの走行距離はじつに90,000kmを超え、ナルドサーキットでの高速テストは55,000kmにもおよびました。
両パッケージは、ボディカラー仕上げと、ハイグロスブラック仕上げ(パーシャル)が用意され、ポルシェの純正アクセサリーである「ポルシェテクイップメント」としての販売も行われる予定です。
(塚田勝弘)