これが最終デザインだ! ポルシェ911最強の新型「ターボS」、3月デビュー

■トレッドは44mmワイド化、最高出力600馬力の直6ツインターボ搭載

新型ポルシェ・911(992世代)の頂点に君臨する「ターボS」の市販型プロトタイプを、フルヌードの状態でカメラが捉えました。

ポルシェ 911ターボS_014
ポルシェ 911ターボS 新型プロトタイプ

新型911は先代比+20mmにワイドボディ化されましたが、ターボ新型では44mmもワイドに刷新され、圧倒的な迫力を醸し出しています。

テールライトの詳細を隠す黒いテープを除きほぼフルヌードのプロトタイプは、991で導入された「PAA」(ポルシェ・アクティブエアロダイナミクス)を搭載、これはボタンを押すか最高速度に達すると、エラストマー製の空気圧スポイラーがフロントバンパーの下から出現、またリアスポイラーが上昇しダウンフォースを強化するシステムです。

新型ではターボで初めて「スポーツパフォーマンスパッケージ」を搭載、乗車高がわずかに低くなり、トラック用に調整されたダンパーが付属します。

ポルシェ 911ターボS_002
ポルシェ 911ターボS 新型プロトタイプ

足回りにはフロント20インチ、リア21インチの大径アルミホイールが装着され、「パナメーラ ターボSEハイブリッド」でも採用されているブレーキシステムを搭載、フロントに10ピストンキャリパーと16.5インチ(419mm)ディスク、リアに8ピストンキャリパーと15.4インチ(391mm)のディスクを備えたカーボンセラミックブレーキを装備します。

キャビン内では、ベースモデル911とそれほど大きな違いはみられないものの、専用のステアリングホイール、シート、トリムオプションが提供されるはずです。

ポルシェ 911ターボS_017
ポルシェ 911ターボS 新型プロトタイプ

ターボ新型のパワートレインは、3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力600ps・最大トルク700Nmを発揮しますが、ターボSでは最高出力650ps・最大トルク800Nmまで強化されます。またどちらも8速PDKデュアルクラッチトランスミッションと組み合わされ、全輪駆動となります。0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は340km/hに達し、最新の「911 GT2 RS」とほぼ同じパフォーマンスを発揮します。

ターボSのワールドプレミアは、3月のジュネーブモーターショーと予想されています。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる