■トレッドは44mmワイド化、最高出力600馬力の直6ツインターボ搭載
新型ポルシェ・911(992世代)の頂点に君臨する「ターボS」の市販型プロトタイプを、フルヌードの状態でカメラが捉えました。
新型911は先代比+20mmにワイドボディ化されましたが、ターボ新型では44mmもワイドに刷新され、圧倒的な迫力を醸し出しています。
テールライトの詳細を隠す黒いテープを除きほぼフルヌードのプロトタイプは、991で導入された「PAA」(ポルシェ・アクティブエアロダイナミクス)を搭載、これはボタンを押すか最高速度に達すると、エラストマー製の空気圧スポイラーがフロントバンパーの下から出現、またリアスポイラーが上昇しダウンフォースを強化するシステムです。
新型ではターボで初めて「スポーツパフォーマンスパッケージ」を搭載、乗車高がわずかに低くなり、トラック用に調整されたダンパーが付属します。
足回りにはフロント20インチ、リア21インチの大径アルミホイールが装着され、「パナメーラ ターボSEハイブリッド」でも採用されているブレーキシステムを搭載、フロントに10ピストンキャリパーと16.5インチ(419mm)ディスク、リアに8ピストンキャリパーと15.4インチ(391mm)のディスクを備えたカーボンセラミックブレーキを装備します。
キャビン内では、ベースモデル911とそれほど大きな違いはみられないものの、専用のステアリングホイール、シート、トリムオプションが提供されるはずです。
ターボ新型のパワートレインは、3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力600ps・最大トルク700Nmを発揮しますが、ターボSでは最高出力650ps・最大トルク800Nmまで強化されます。またどちらも8速PDKデュアルクラッチトランスミッションと組み合わされ、全輪駆動となります。0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は340km/hに達し、最新の「911 GT2 RS」とほぼ同じパフォーマンスを発揮します。
ターボSのワールドプレミアは、3月のジュネーブモーターショーと予想されています。
(APOLLO)