■ライズはコンパクトなボディにも関わらず、ワンサイズ上のラゲージ容量を確保!
2020年1月の小型車・登録車の新車販売台数No.1に輝いたのは、2019年11月から販売を開始したコンパクトSUVのトヨタ ライズです。
トヨタ ライズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmという5ナンバーサイズのボディながら、広い室内と5人乗車時369Lというラゲージ容量を確保した広い室内空間。そしてサポカーSワイドに適合する充実した安全装備などで大人気となっています。
ところで、皆さんはトランクやラゲージ容量を表す単位がVDA方式のL(リットル)であることに気がついていましたか? Lというのだからその数字に当てはまる水が入ると思っている人もいるのではないでしょうか? 実はそうではありません。
トランクやラゲージの容量を表すVDA方式のVDAとは、Verband der Automobilindustrie(ドイツ自動車工業会)の略で、VDA方式とはここが定めた測定方法を指します。容量1Lとなる200mm×100mm×50mmのハコをトランクに積み込み、何個入ったのかという数字なのです。
2020年1月の新車登録台数第1位となったトヨタ ライズのラゲージ容量は5人乗車時で369Lを実現し、リアシートを倒せばさらに拡大します。ボディサイズは若干大きくなりますが、同じコンパクトSUVで、全長4275mmのマツダ CX-3のラゲージ容量が350L(5人乗車時)。そして全長4330mmのホンダ ヴェゼルが393L(5人乗車時)ですから、全長4mに満たないライズがいかに優れたパッケージなのかがわかってもらえるでしょう。
もちろん、トランクやラゲージは容量だけではなく、開口部の低さや間口の形状そしてタイヤハウスなどの出っ張りなどによるデッドスペースが少ない方が使いやすいということになります。ここでは、トランク容量の単位がどのように測られているのか。そういう素朴な疑問を解消したいと思いましたので紹介しました。
(萩原 文博)