■軽さは正義!! 軽量化のために4コントロール(4WSシステム)もポイッ!
●カーボンブレーキのストッピングパワーも試したいね!
井出有治です! 今年2020年、スーパー耐久レースに「Floral Racing with UEMATSU」チームから「ST-TCR」クラスにシビックでの参戦が決定しました。今年は日本でレースができるので楽しみ! 応援よろしくお願いしますー(S耐レース参戦に関しては、別の機会に詳しく報告させてください)
さて、2020年1月10~12日に行われた「東京オートサロン2020」に展示されたクルマの中から、ボクの気になるクルマをチョイス! 前回の【井出ッチchoice1! RE雨宮ストリート-7 IMSA仕様】に続き、【井出ッチchoice2!】として選んだのは、2019年、試乗会やイベント等でたくさん乗らせていただいたルノー・ジャポンさんのメガーヌR.S.シリーズ最速バージョン「メガーヌR.S.トロフィーR」です。
そう、あのタイムアタック超専用、ルノーの開発ドライバー、ロラン・ウルゴンさんと谷口信輝選手が鈴鹿サーキットでアタックしたアレ、です。展示されているこのクルマが、鈴鹿アタックをしたそのものなんだって。
コレって全世界で500台しか生産されていないんですよね。その内、日本には47台のみ。また、全世界でたったの30台という超限定の「メガーヌR.S.トロフィーR‘カーボン・セラミックパック’」(以下、カーボンパック)は日本に4台のみ…超お宝です!
このメガーヌR.S.トロフィーRは、タイム狙いのみを追求し開発されたクルマで、その手法のメインはとにかく軽量化!
メガーヌを最強コーナリングマシン!と位置付ける最大の特徴である「4コントロール(リヤのトーを電子制御する機構)」を、軽量化のためにあえて取り外しています。でも、このクルマでタイムアタックをしようとするドライバーは、ウルゴンさんや谷口選手、そしてボク!のような上級テクニックが必要なので(!!)、曲がり易さか軽さか?とした場合、4コントロールは外しちゃって問題なしですね!
全体的にどれくらい軽量化されているのか…? 対R.S.トロフィーで比べると、カーボンボンネットで-8㎏、カーボンホイール(クルマに装着されている赤いのではなく、展示されている黒いほう)で1本-4kgだから4本で-16kg、アクラポヴィッチ製チタンエキゾーストで-6kg、リヤシート取り外しで-25.3kg、他にもリヤドアガラスを薄くしたりといろいろやって、トータルで130kgもの軽量化に成功!
物凄く興味のあるカーボンパックの「ブレンボ製カーボンセラミックブレーキディスク&ゴールドキャリパー(フロント)」はライフ的にも優れているそうで、キャリパーピストンも異径にすることで最大のストッピングパワーを得られているそう。
そして以前、筑波サーキット2000で乗ったR.S.トロフィーの6速EDCではなく、Rはマニュアルのみの設定。これも軽量化のためだそうだけど、でもギヤ比的にも思いのままのシフトチェンジが可能となる6MTのほうがタイムアップは確実!
他にもR専用シャシーやオーリンズ製のダンパー、より低速域で最大トルクが出ているエンジンセッティング、専用に開発されたブリヂストン・ポテンザS007などでも分かるように、トロフィーR&トロフィーRカーボンパックはタイムアタックのみを追求したスペシャルな仕様です。「Cセグメント・ハイパワー・FF」好きなボクがワクワクしないわけがない!!
価格だけど、メガーヌR.S.トロフィーRが689万円、メガーヌR.S.トロフィーR’カーボンセラミックパック’が949万円と1000万円を切ってきました!
このトロフィーR、できることならカーボンパックでサーキットアタックしてみたいですね!
ちょっとチューニングされたR.S.トロフィー・6速EDC(※タイヤとブレーキパッドが社外品に交換されてありチョイ乗り難かった)では、筑波1分7秒299。R.S.カップ(6MT)では富士スピードウェイ2分04秒520を、カリッカリのタイムアタックではなくても出せているので、このR.S.トロフィーRカーボンキットでどれくらい縮めることができるか? ボクの2020年の課題にしたいと思います!
(レポート:井出 有治/文:永光 やすの/画像:ダン・アオキ・青山 義明)
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