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メディアはめったに取り上げないけどホンダの中の隠れた名車、レジェンドとグレイスは特筆すべき4ドアセダンだ!と力説する国際モータージャーナリスト・清水和夫さん。
前回のレジェンド編に続き、今回はグレイスをピックアップです。
■あなたはグレイスを知っていますか? なんとAWD仕様もあるんです!
●まさに隠れすぎた名車中の名車、「4ドア・NAエンジン・DCT 1モーター・5ナンバーセダン」とオンリーワンがテンコ盛り
ホンダらしく走る愉しさを提供できるハイブリッドは、レジェンドやNSXだけではない。悪夢のリコールとなったフィットはダイレクト感のあるDCT(ツインクラッチ)というギヤボックスを使った1モーターハイブリッドなので、実はパドルシフトを使うととても楽しく走れるのだ。
レジェンドと同じく、自然吸気エンジンとDCTのコンビネーションは、現在はホンダだけだ。というのは、ポルシェやマクラーレンなどのスーパーカーはDCTにターボエンジンを組み合わせている。あえて言えばポルシェGT3くらいだろうか。
![グレイスの走り](https://clicccar.com/uploads/2019/11/kazuoshimizu_grace_03-20191107175015-800x399-20191108020329-800x399.jpg)
そのフィットのプラットフォームを使って5ナンバーサイズのセダンは「グレイス」と呼ばれているが、ほとんど知られていない。「5ナンバー、セダン、ハイブリッド、DCT、自然吸気」と5つも独自の機能を持つグレイスは知られていない名車なのだ。乗り心地ではオールホンダの中でも秀逸な快適性を持っている。
![](https://clicccar.com/uploads/2019/11/kazuoshimizu_grace_02-20191107175142-800x400-20191108020534-800x400.jpg)
そのシャシー性能にDCTハイブリッドが組み合わされるので、グレイスは外見からは想像できないほどシュールな走りだ。しかも、グレイスには生活四駆(AWD)も用意される。1モーターハイブリッドのAWDは北国の人たちにお勧めできる。
その名前から想像するのは「Grace Patricia Kelly(グレース・パトリシア・ケリー)」。エルメスのケリーバッグは100万円以上もするハンドバッグで有名だが、元アメリカの女優さんで、モナコ公国の公妃となった方。気品に満ちた容姿が「クール・ビューティー」と賛美されたが、ホンダのグレイスもクールカーなのである。
![グレイスのコクピット](https://clicccar.com/uploads/2019/11/kazuoshimizu_grace_01-20191107175305-380x190-20191108020603.jpg)
【結論】
レジェンドとグレイスの共通点はポルシェGT3にも通じている。自然吸気エンジンの伸び感、DCTの切れのよさ、セダンの使い勝手。この2台はホンダの名車となるはずだ。
![清水和夫さん](https://clicccar.com/uploads/2019/11/kazuoshimizu_grace_legend_01-20191108193255-380x221.jpg)
(文:清水 和夫/画像:HONDA/アシスト:永光 やすの)
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https://clicccar.com/2019/11/08/928667/