12月11日、成功裏に10日間の幕を閉じた東京モーターショーですが、平日の一般公開日に訪問した感想を含めて振り返ってみたいと思います。
思えば先回2009年のモーターショーは見る側にとっては大変優しいイベントでした。と言うのも、主催者側は来場者が減って大変だったとは思いますが、見る側の観点では休日でも程良い混雑ぶりで、ショーカーをじっくり見れるなどストレスは殆ど有りませんでした。
しかしご存知のとおり、今年はまるで様相が異なります。都内での開催という事もあり、地の利が良い為、来場者が殺到。更には館内の展示ブースが東西に分離している為、6~10万人/日の来場者が長いアクセス経路を往来する様子はまるで東京駅の朝の通勤ラッシュ時のような混雑ぶりでした。
主催者の日本自動車工業会が先回から来場者数確保の為、苦肉の策で設けたカージャーナリストによるガイド付き見学ツアーも今回は期間中1000人もの参加者を大混雑の中で一日に何回もガイドするのはかなり大変だった様子。
先回の幕張での来場者数が61.4万人、今回が84.3万人だったそうですが、開催日の短縮(-3日)や館内のレイアウトを加味すれば人口密度では相当上回っていたのではないでしょうか。
そこで今回の東京モーターショー2011を〇と×で総括してみました。
〇なところ
・館内アクセス通路が中央で仕切られており、行き帰りの動線が分離されている。
・ナイター(~20:00まで)制の導入で安価な入場料で会社帰りにも気軽に立ち寄れる。
・閉館時間が2時間延長された事で18:00~20:00までの間が比較的空いていて穴場。
・手荷物(バッグ、コートなど)の預かり場所を大規模に設置。(500円/日)
×なところ
・駐車場へのアクセス途上で大渋滞。(誘導上の問題?)
・館内の東西ブースへのアクセスが遠すぎて都度往復が大変。(特にお年寄り)
・モーターショーを盛り上げるブース・イベントやコンパニオン数が少ない。(平日だから?)
・館内レストランの店終いが会場の閉館(20:00)よりも早い。(約1時間前)
24年ぶりに都内で開催された事で、一部のカーマニアだけでなく、一般ファミリー層を多く集客できた事は主催者側の思惑どおりだったと思いますが、次回の東京モーターショー2013では来場者に優しいイベントとすべく、更なる各種改善を御願いしたいと思います。
将来的には広大な館内を楽に自在移動できるパーソナル・モビリティの設置が必要では?と切に願うAvantiでした。
こちらも併せてお読み下さい。 https://clicccar.com/2011/12/13/92385
(Avanti Yasunori )
【画像がすべて見られない方は>>> https://clicccar.com/92834 】