これは新しい! ホンダeはキーの代わりに身近な「アレ」を代用できる【フランクフルトモーターショー2019】

●将来的に車のキーは消滅するのか?

フランクフルトショーで欧州仕様の市販モデルが正式発表されたホンダの電気自動車「HONDA e」。キュートなスタイルや駆動方式が後輪駆動になっていることも話題になっていますが、そのほかにもいくつかの常識外れの機能が注目されていますね。

ホンダが2020年に発売する量産電気自動車のHONDA e

そのひとつが、キー。いや正確にいうと「キーの代わりになるもの」です。HONDA eは、クルマのドアロックを解除するのやシステムを起動するのにキーが要りません。

じゃあ、キーの代わりとして何を使うのかと言えばスマホです。スマホをかざすことでドアロックが解除され、システムを起動することができるのでした。

Bピラーにスマホをかざすとドアロックが解除される

Androidや新しいiPhoneの場合は近距離無線通信であるNFC(日本ではその独自拡張規格である「交通系電子マネー」や「おサイフケータイ」として幅広く使われていますね)を使って情報をやりとりし、NFC非搭載のiPhoneでも活用できるようBluetoothにも対応するのだとか。これは便利。どんどん採用して欲しい仕掛けです。

システム起動時はインパネにスマホをかざす

ただし、日本向けのHONDA eにおいては調整しなければならない壁(法規関係)があって、採用できるかは未定とのこと。ホンダにはなんとか頑張って搭載して欲しいものですね。

HONDA eのシステムがどのサプライヤーによって作られたもの(もしくはホンダ内製)かは明らかにされていませんが、スマホをキーの代わりに利用するシステムはサプライヤーのボッシュもプランを発表しています。もしかすると、普及は近いかもしれません。

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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