■3メーカーが表彰台を分け合う結果に
2019シーズン後半戦となるスーパーGT第5戦の決勝が、4日の日曜日に快晴の空の下、3万8千人の観客が集まった富士スピードウェイにて開催されました。
序盤、7番グリッドからスタートした#64 Modulo Epson NSX-GT 牧野 任祐選手が、5周目までに#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R ヤン・マーデンボロー選手、#36 au TOM’S LC500 中嶋 一貴選手、#38 ZENT CERUMO LC500 立川 祐路選手をオーバーテイク、そしてFIA-F4初年度にチャンピオン争いを演じた#19 WedsSport ADVAN LC500 坪井 翔選手と順位を入れ替えながら周回を重ねていきます。
またその後方では、11番グリッドからスタートした#6 WAKO’S 4CR LC500 山下 健太選手がジリジリと追い上げ、1回目のルーティンピットストップまでに4位まで順位を上げてきます。
全車1度目のピットストップを終えた40周目時点で、トップは早めのピットストップが奏功した19号車国本 雄資選手、これにポールポジションからスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生選手、9番手から順位を上げてきた#16 MOTUL MUGEN NSX-GT 中嶋 大祐選手、38号車石浦 宏明選手が続きます。フロントローからスタートした#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 平手 晃平選手は一時5番手まで順位を落としますが、55周目には再びミシュランタイヤのワンツー体制を築きます。
38号車が2度めのピットストップを終えコースに復帰した70周目、100Rでその38号車が突如コントロールを失いコースアウト。このコースアウトで今大会1度目のセーフティカー(以下SC)が導入されます。
車両撤去が終了し、SC解除となった79周目、SCによってそれまでのマージンがなくなり各車接近した状態でのバトルが各所で勃発。接触などもあり順位が激しく入れ替わります。
全車2度めのピットストップを終え、レースも折返しとなる89周目での順位は#23、#36、#6、10番手スタートの#1 RAYBRIG NSX-GT 山本 尚貴選手、#24というオーダー。このまま上位の順位変動なく迎えた102周目、2位を走行中の36号車がGT300車両と接触し、そのままリタイヤとなってしまいます。またその直後の105周目には24号車から白煙があがり、ピットロード入口付近で車両を止めるとそのまま火の手があがります。
ここで今大会2度めのSCが導入されるのですが、ピットレーンクローズ前にいち早くピットイン、ルーティンピットストップを行った6号車が全体5番手でコースに復帰。ほぼ1周のマージンをこのSCで築くことに成功します。
113周目にSCが解除されるとその後は大きなアクシデントもなく、177周で行われる予定だった決勝レースは、規定により18時40分に175周でチェッカーとなり、SCを味方につけた6号車が、前戦タイに続く2連勝を飾りました。
2位には終盤、23号車との接戦に競り勝った1号車が入り、前回の富士大会同様、3メーカーが表彰台を分け合う結果となりました。
この優勝で、6号車は今大会のボーナスポイント25ポイントを獲得し、ランキング2位の#37 KeePer TOM’S LC500とは16ポイント差となりました。
2019シーズンも残り3戦。果たしてこのままLEXUS勢が逃げ切りLC500最終年を有終の美で飾るのか、それとも日産、ホンダの逆襲があるのか、1戦も目が離せない次戦は1ヶ月後の9月7日〜8日に九州は大分県のオートポリスにて開催されます。
(H@ty)
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