BRZ GT300マシンにSTIバージョンの匂い【東京モーターショー】

東京モーターショー、スバルのブースでは新型インプレッサと並び、いやそれ以上に注目を集めているFRスポーツクーペの「BRZ」ですが、はやくもBRZ GT300仕様マシンが飾られやる気満々な雰囲気。

スーパーGTマシンというと、かなり自由度が高くエンジンも駆動方式もベース車とは異なることが少なくありません(たとえば、2011年シーズンにGT300を走っていたレガシィはFRだし、カローラはV6ミッドシップ!)が、カウルの隙間から覗いてみる感じでは、このBRZ GT300はベース同様のFRとなっています。

もちろんエンジンは水平対向を積んでいるはず。ダクトから見える金属パイプの感じではターボのようにも見えますが、現段階ではダミーの可能性もあるので判断は早計でしょう。

 

といった具合にディテールを見ていくと、フロントフェンダー上部にあるものを発見。

 

なんと、まだ見ぬ「STIバージョン」用と思われるエンブレムが貼られています。

東京モーターショーに展示されている素のBRZではフェンダー上のくぼみには黒いプラスチックパーツがハメ込まれているだけでちょっと寂しいと感じる向きもあるでしょうが、STIバージョンではこうしたエンブレムがセットされると予想されるわけ。このパーツだけを手に入れて、素のBRZに貼るというモディファイの可能性なども考えてしまいます。

そして注目はゼッケンナンバー。その数字は「61」となっています。

2011年シーズン、GT300で2勝をあげたレガシィのゼッケンナンバーは「62」。

 

つまり、そういうこと。

 

スバルのGTマシンは複数台体制になるという可能性大。

 

さらにプライベーターの参加もウワサされていますから、2012年のGT300ではスバル勢の表彰台独占なんていう光景を見ることができるかもしれません。

 

 

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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