【SUBARU GT EXPERIENCE.5】レヴォーグ1.6STIスポーツ・アイサイトに受け継がれたツーリングの意味とは?

■アイサイトツーリングアシストが日本でのグランドツーリングを楽しむこと助けてくれる

奈良井宿で昼食&休憩を取った我々のチームは、レヴォーグ1.6STIスポーツ・アイサイトに乗り換えてゴールである東京・恵比寿のスバル本社を目指しました。

レヴォーグ1.6 走り1
小気味よい走りができる1.6リットルモデル

レヴォーグの1.6リットルモデルはレギュラーガソリン仕様となります。排気量が小さく、さらにレギュラーガソリン仕様ということで、力不足かと思う方もいるでしょうがそんなことはないのです。2リットルモデルは300馬力、1.6リットルモデルは170馬力ですが、ギヤ比がローギヤードになっているので、力不足という印象は受けないのです。さらにワインディングなどでは、ギヤ比が小さいことが幸いして速度や荷重の調整がしやすく、軽快に走ることができます。カメラマンの要望によって、車幅ギリギリレベルの林道走行を強いられましたが、ボディの見切りはびっくりするくらいによく、あまりストレスを感じずに走ることができました。

レヴォーグ1.6インパネ
レヴォーグの視界はかなりいい。現代のクルマは視界と衝突安全性の両立が求められる

ワインディングを走った後は塩尻から中央高速道路に乗り東京を目指します。基本的には下り坂となる中央高速ですが、途中の甲府盆地のあたりでは、フラットになるポイントがありそこでは道もストレートでついつい速度が出すぎになりがちです。しかし、アイサイトツーリングアシストで速度をセットしておけば、ついうっかりも防げます。実際、80km/hにセットして、左車線を走っていればゆったりと移動できてしまいます。

レヴォーグ ATセレクター
レヴォーグのATセレクターは4ポジションとシンプル。マニュアルモードはパドルで操作する

中央高速を東京に向かってくると、夕方の渋滞はなかなか厳しくなります。とくに八王子を過ぎて、国立府中あたりからは激しい渋滞となることが多いのです。しかし、ここでもアイサイトツーリングアシストの恩恵を受けます。渋滞が好きな人はそんなにはいないでしょうが、渋滞を快適に過ごせなければ日本でのグランドツーリングを楽しむことは難しいのです。

レヴォーグ1.6走り2
ワインディングだけでなく、高速道路での走りも快適なレヴォーグ

初代レガシィツーリングワゴンからスタートしたスバルのグランドツーリングへの想い。それは現行レヴォーグにもしっかりと受け継がれていました。そして、今後もその考えは変わることなく、受け継がれて行くことでしょう。スバルのDNAには、ツーリングがあり、その進化の過程でグランドツーリングとなっていることを感じることができた1泊2日のGTドライブでした。

レガシィツーリングワゴン歴代
歴代のレガシィツーリングワゴン。この歴史の先にレヴォーグが存在している
星空とレヴォーグ
星の名前を持つブランドであるスバルは、星空を見るイベントも開催している。今回のツアーでも星空を見るタイミングがあった

(文・諸星陽一/写真・前田惠介)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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