【ボルボ V60 T6 ツインエンジン 】広大な荷室と流麗デザインの両立

●伝統的なボルボのワゴンスタイルを今に伝えるV60

ボルボV60 T6 ツインエンジンをチェックしてきました。今回はまず、静止状態でのレポートです。

「ツインエンジン」と聞くと前後にエンジンが一機ずつあるモンスターマシンを想像するかもしれません。

実はボルボにおいてツインエンジンというのはフロントにガソリンエンジン、リヤに高出力のモーターを備えたプラグインハイブリッドシステム車のことを指しています。

このモデルでは253psを誇る直列4気筒ターボ&スーパーチャージャーユニットをフロントに、リヤに後輪駆動用・87psのモーターをセットしています。なおフロントのガソリンエンジンにはスタートや加速の補助をし、回生エネルギーを蓄える小さなモーターも追加されています。

駆動方式はフルタイム4WDで、トランスミッションは8ATとなります。

今回確認したモメンタムというグレードは、従来設定されていたインスクリプションのツインエンジンに比べて100万円安い価格設定ですが、装備は十分です。先進運転安全装備の車線維持支援機能「パイロットアシスト」やレーンキープアシストなど、ボルボらしい最先端アイテムにぬかりはありません。

全長は4762mm、全幅は1852mmで全高は1435mmとなっています。外観での特徴は前後のフェンダーの盛り上がりを強調したややマッシブなフォルムです。

また兄貴ぶんのV90がDピラーを前方方向に大きく倒してクーペ的ルックにしていることに対して、V60ではにボルボの伝統的ワゴンに見られるスクエアなルックを守っている点に注目です。

この見た目があることで、ラゲッジ内部が広大なことは言うまでもありません。

フロントではT型のLEDデイタイムランニングライトを内蔵したLEDヘッドライトに注目です。

インパネでは一般的な静電タッチ方式ではなく、赤外線方式によって手袋着用状態で操作が可能な9インチのセンターディスプレイが目に付きます。

シートは前後ともに非常に大柄で、かつ座り心地もソリッドなものです。

チェックした車両ではオプションのレザーパッケージ(45万円)によって本革シートへ変更されていました。

マッサージ機能も備わります。センターディスプレイに表示されるグラフィックを見ながら、座席の横にそのあるレバーとセレクターによってマッサージ部位をセレクト。運転中に体をほぐしてもらうことが可能になっていました。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
続きを見る
閉じる