スーパーフォーミュラと併催で開催された、全日本F3選手権第2ラウンドオートポリス大会。
今シーズンのF3では、GT300にも参戦している3人の若手ドライバーがしのぎを削っている事をご存知でしょうか?
1人目は、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3の宮田莉朋選手です。
宮田選手は2017年から全日本F3選手権に参戦を開始、昨年は今シーズンスーパーフォーミュラにステップアップした坪井翔選手に次ぐ、シリーズ2位を獲得しています。
今シーズンも開幕ラウンドの鈴鹿でダブルポールポジションとファステストラップを記録し、1勝を挙げています。今回のオートポリスラウンドでは、3戦中入賞1回と、宮田選手らしくない戦いぶりでした。次戦以降の巻き返しに期待したいところです。
2人目は、Modulo KENWOOD NSX GT3の大津弘樹選手です。
大津選手は2016、2017年にもF3に参戦、2017シーズンの最終戦では優勝を飾りランキング5位という成績を残しています。
今回のオートポリスラウンドでは、第5戦で今季初表彰台を獲得し、ポイントランキングで6位につけています。今シーズン、F3とスーパーGTのどちらで先に表彰台の頂点に立ってくれるのか、とても楽しみな選手の一人です。
そして3人目は、リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rのサッシャ・フェネストラズ選手です。サッシャ選手については以前もご紹介したとおり、昨年のマカオグランプリで3位表彰台を獲得している実力派ドライバーです。
今シーズンは開幕戦でデビューウィンを飾るなど、来日早々その実力を発揮。そして今回のオートポリスラウンドでは難しいコンディションの中、ポールポジション2回、ファステストラップ3回を含む3連勝でフルポイントを獲得!ランキングトップを独走しています。
まだ今シーズン20戦のうちの1/4、5戦を終了した段階ですが、サッシャ選手には昨年のF3チャンピオン坪井翔選手が記録した「年間17勝、12連勝」という大記録にどこまで迫れるのか、というところでも注目していきたいと思います。
若手ドライバーの登竜門的カテゴリとして、41シーズン目を迎えた全日本F3選手権。多くのスター選手たちがこのカテゴリから巣立っていったように、近い将来ここで活躍した選手たちが国内外のトップカテゴリで活躍するのは間違いありません。若手のうちから応援していれば、そんな未来のスター選手に顔を覚えてもらえるかもしれません。
もちろんスーパーGTでもその走りを見ることはできますが、若手選手たちが主役のアツい戦いを目に焼き付けるのに(もちろん写真に収めるにも)手頃かつ最適なこのレースを見逃す手はありませんよ。
(H@ty)