【新車】BMW・8シリーズにクラス初の3L 直列6気筒エンジン仕様を追加

●新型8シリーズは2019年夏以降に高速道路でのハンズオフ機能(手放し運転)も搭載

20年ぶりに復活を果たし、2018年11月に日本へ上陸した新型BMW 8シリーズ。高級ラグジュアリークーペとして、ポルシェ・パナメーラ、2019年2月に発売されたメルセデスAMG GT 4ドアクーペなどと競合しています。

2019年5月20日、その8シリーズに加わった「BMW 840d xDrive(ハチヨンマル・ディー・エックスドライブ)」「新型BMW 840d xDrive Cabriolet(ハチヨンマル・ディー・エックスドライブ・カブリオレ)」は、同セグメント初となる直列6気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載。

排気量は3.0Lで、可変翼を持つ低速用ターボ・高速用ターボをともに搭載することで、低回転域から強大なトルクを発生。最高出力235kW(319PS)/4,400rpm、最大トルク680Nm/1,750-2,250rpmという圧倒的なトルクにより走り出しから力強く、高速域ではゆとりのある走りを実現しています。

駆動方式は4WDの「xDrive」は、走路面状況や四輪すべての駆動状態を常時検知し、車両速度やステアリング操作に対して、前後トルク配分を最適化するシステム。高速域でのクルージングやコーナリング時でも常に安定した走りを可能にします。

クーペ、コンバーチブルを含めた全4タイプのうち、「BMW 840d xDrive M Sportクーペ」には、より鮮烈でアグレッシブな仕立てになる「Mテクニック・スポーツ・パッケージ」を新設定。漆黒の20インチMライト・アロイ・ホイール Yスポーク スタイル728 Mジェットブラック、パフォーマンスタイヤや、19インチの大径Mスポーツブレーキ、Mリヤスポイラーなどにより、BMW 8シリーズのスタイリングと走りを最も享受できる仕様になっています。

また、2019年夏以降は、高速道路でのハンズオフ機能(手放し運転)が搭載されます。「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」は、高速道路での渋滞時においてドライバーの運転負荷を軽減し、安全に寄与する運転支援システム。同機能は、ドライバーが絶えず前方に注意するとともに、周囲の道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りにおいて、ステアリングから手を離して走行が可能になる機能です。

ほかにも、今回追加された新型には、高性能3眼カメラ、高性能プロセッサー、レーダーによって、より精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムが標準装備されています。アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーンコントロールアシスト、サイドコリジョンプロテクション、衝突回避被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロストラフィックウォーニングを用意。

さらに、標準装備のパーキングアシスタントには、新型3シリーズ同様に、リバース・アシスト機能が採用され、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能になります。この機能を活用することで、日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能です。

価格は「BMW 840d xDrive」が12,370,000円、「BMW 840d xDrive M Sport」が13,600,000円、「BMW 840d xDrive Cabriolet」が13,340,000円、「BMW 840d xDrive M Sport Cabriolet」が14,430,000円です。※写真にはガソリン仕様も一部含まれます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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