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SAや道の駅などに行くとよく見るミラー掛けヘルメット。実際そこに掛けるのが一番楽だし、トイレに行くだけなのにわざわざメットロックに掛けるのもダルい気持ちもわかります…。
今回はライダーが自然とやってしまっているヘルメットのNGな扱い方について、某ヘルメットメーカーにインタビューしてきました!
【ミラー掛け】
最もやってしまう確率が高いヘルメットのミラー掛け。実は知っている人なら絶対やらない行為の一つで、二輪業界でもバイクにミラー掛けしている写真は雑誌でもWEBでも使えなかったりします。
ヘルメットメーカーとしてもこれが一番やっちゃいけない行為なんです。
仕組みは簡単で、ヘルメットの内装をよく見るとわかります。
あんなに固いヘルメットですが、実は中に使われている素材は発泡スチロール。安いヘルメットが発泡スチロールなのではなく、市販されている大半のヘルメットが発泡スチロールを採用しています。どんなヘルメットでも内装のもっと奥に発泡スチロールが見えるはずです。
こちらが内装を外した状態で見えるヘルメットの発泡スチロール。ミラー掛けすると、この発泡スチロールとミラーが当たって劣化してしまうんです。
バイク便業者と提携しているヘルメットメーカーが「妙に劣化が早い…」と調べてみた所、原因はミラー掛けしていることだったとか。みんながやってしまっていますが、実は超NGな扱い方だったんです…!
【ハンドル掛け】
ミラー掛けの次に見かけるのがハンドル掛け。どちらかのグリップにあご紐を引っ掛けておく方法ですが、これはヘルメットが劣化するのではなく落下の危険のほうが大きい行為。
ヘルメットは基本一回大きな衝撃を受けたら交換前提のもの。
厳密にはそこまでシビアじゃないこともありますが、ハンドルの高さから落としてヘルメットにかかる衝撃はかなりのものです。あご紐じゃなくても内装を引っ掛けておくのも同じく危険。
落下の危険プラス、ミラー掛けのようなメーカーが想定していない劣化をする恐れがあります。
【逆さま地面置き】
これは最近見なくなりましたが、ヘルメットを地面に置く時に上下逆さまで置くケースがあります。これも直接劣化したりすることはありませんが、ヘルメットの頭頂部が傷付いてしまうのでNG。
基本的にプロは絶対地面には置かないということでした。
どうしても地面に置く場合は下にグローブを引いたり、直接置かないほうが良いでしょう。正しい向きで置いても下側の内装は地面ではなく人間の肌に合わせて作られているため、変な劣化をしてしまうことも。
みんなやってしまっているNG行為ですが実はこんなデメリットがあったんです…。
じゃあ正しい置き方は何なのか、ですが本当に一番正しいのはヘルメットロックに掛けるか出先でも持ち運ぶ、などになってしまいます。しかし、それじゃあこっちのほうが楽だべ!とNG行為をしてしまう気持ちもわかる…(実際書いてる僕も前までこれが正しいと思ってやってました)。
要は内装の一部に負担がかかったり、ヘルメットのどこかが傷ついてしまったりするのがNGなのでそれ以外であればOK。
ヘルメット自体そんなに安いものではないので大事に使っていきたいもの。できればNG行為を避け、いざというときのためヘルメットにかかる余計な負担を減らしましょう!
(ライター:佐藤 快/Moto Be 20代にバイクのライフスタイルを提案するWEBマガジン)
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