モータースポーツジャパンではレーシングカーと同様、ラリーカーも展示されていました。
我が国おける新車で買える最新のラリーカーといえば、インプレッサ、ランサーエヴォ、そしてこのプロトンのサトリア・ネオです。アジアパシフィック選手権でクラス優勝、全日本でも阿寒湖ラリーでクラス優勝と、かなり強い。
ラリーの一番過激だった時代を象徴するのがグループB。このランチャ デルタS4は1985年のRACラリーでデビュー、1位2位を独占しますが、翌年のツール・ド・コルスでヘンリー・トイボネンの死亡事故によりグループB消滅のきっかけを作ってしまった悲劇のモデル。1986年のタイトルは獲れませんでしたが15戦6勝という勝率はすごい。
この後、ランチャ デルタ インテグラーレのグループA時代に移り変わるのですが、最後のグループBマシンとしてデルタS4は輝いているといえるでしょう。
フルタイム4WDでインプレッサやランサーが輝くもっと前にも日本車がラリーで輝いていた時代がありました。1970年代は日本の、いや日産のラリー黄金期と言えるでしょう。
1971年にモンテカルロラリーで総合5位、クラス2位になったのがこのフェアレディ240Z。その年のサファリラリーでは1位、2位を独占するという強さを見せます。
モンテカルロ仕様のこのクルマ、補助ライトの取り付け方にグッときます。
ラリーカーの移り変わりが、実車を見ながら年代を追ってわかるイベントというのはモータースポーツジャパン以外に無いのではないでしょうか。今年来場できなかった方は来年はぜひ来場してみてください。
(北森涼介)