「上海モーターショー」で噂のミニバン「レクサスLM」後席に乗ってみた!

■帰国して2日ですが、現在もなお上海モーターショーレポート執筆中!

・吉田由美的上海自動車展示会見解!

久しぶりの中国のモーターショー。去年、広州モーターショーには一瞬行きましたが、北京&上海モーターショーに来たのは数年ぶりです。

北京も上海は交互開催ですが、何年か前までは毎年通っていました。しかし治安の不安があったときに来なくなり、それ以来ぱったり。

2019年、久しぶりに行くことにした理由は、2018年の広州モーターショーで見損ねた中国のEV最新事情取材。中国の話題はそもそも日本にいるとあまり入ってこないし、入ってきても誰かのフィルターを通してなので、なかなかわかりづらいのです。なので、自分の目で見たいなと思いまして。というか私の場合、すべてがこれにつきます。

中国は世界中の自動車メーカーにとって重要な場所。なにしろ年間2700万台が販売されるという市場ですから、現在のアジア地域では残念ながら日本ではなく、中国モーターショーが主役なのは否めません。

会場は上海の虹橋空港近く「National Exhibition and Convention Center(上海国家会展中心)」。敷地面積は147万m2もあり、会場の面積も50万m2を超えるとのこと。これは世界最大級とのこと。私もおそらく初めて訪れる会場だと思います。真ん中に円形のスペースがあり、そのまわりに四葉のクローバーのようにホールが作られています。しかもフランクフルトショーのように会場の間を行き来するシャトルカーも無いので、すべて徒歩移動。ちなみに展示車は1400台を超えるという、まさにすべてがマンモスモーターショーなのです。

今回、日本メディアが大きく取り上げたのは、レクサス初のミニバン「LM」。しかし残念ながらこれは日本に導入予定は無し。そして、中国メディアの注目車は日産「シルフィ」。

中国のEVベンチャー企業の数があまりに多くてどれから見たらいいのやら…。というわけで、とにかく歩いてみてネタを探すことに。

「人が多いところにネタあり」というわけで、「NIO」の展示車の滞留率がやたらと長い。と思ったら、AIロボットに「OK!Nomi」と話しかけるのだとか。しかし中国語にしか対応しないので、私の言葉には対応しません。なので横から中国語に対応しているのを見ていました。しかしそれをインパネの中央に丸い「Nomi」(AI)に話しかけるのは結構楽しい。お約束で、「你好」(ニーハオ)と話しかけてみました。このAIアシスタント…ニコニコマークのものですが、表情豊かで車に乗り込むと笑顔になり、「イイね」をしたり、写真を撮ってくれたりもするそう。中国は今や、アイデアの宝庫なのかもしれません。ちなみに、世界で初めて車載AIアシスタントを市販車に搭載したのは、メルセデスでもBMWでもなく、「NIO」のようです。

それにしても私が最初に中国モーターショーに来た時は「パクリカー」風のものが多かったのですが、今回見た感じではちゃんとデザインされています。というか、インテリアなどのクオリティも高く、デザインも面白い。

そんなこんだで今回もたくさん歩きました。モーターショーだと約1万歩ぐらい歩きますが、この広い会場ゆえ約2万歩!そのご利益かどうかはわかりませんが、話題の新型「レクサス LM 」の後席乗り込みが実現しました。

「LM」の運転席と後席を仕切るパテーションの中には鉄が入っているので、かなり後席の後ろに厚みがあります。このパテーションは開閉できるとのことですが、閉まったままだとかなり圧迫感があります。また「これはまだ販売用なので、後席シートに乗り込むときに、ステップを使わないで欲しい」というリクエスト。日本に導入されないのが残念ですが、個人的にはそう遠くない時期に導入されるような気がするのですが…。どうなるでしょうか??

(吉田 由美)