●3列シート7人乗りもあるけれど、本命はやっぱり2列4人乗り
「これからはショーファードリブンもミニバンの時代。『アルファード』や『ヴェルファイア』がショーファーとしてこれだけ売れているんだから、レクサスからも出せば大人気になるはず!」
商品企画の発端はそんなところでしょう。レクサス初のミニバンとなる「LM」のことです。ベースは大人気の大型ミニバン、アルファード/ヴェルファイア。その車体をベースにレクサス仕立ての外装をコーディネートしています。
「ショーファー(ショーファードリブン)」とは、後席に座る人を中心としたクルマのことで、「ドライバーズカー」の対義語。一般的にはセダンで運転手付きのリムジンをさしますが、近年はそのスタイルが「広さ」を求めてミニバンへ移行しつつある状況ですね。
VIPの移動用にクラウンやセンチュリーに代わってアルファードが使われるのはその典型で、この「LM」もそこが狙いです。
というわけで、レクサスLMの真骨頂はインテリア。1列目とそれ以降の間には26インチテレビを内蔵した立派なパーティションが設けられ、後席には固定式の立派なシートが組み込まれます。
つまるところ、アルファードやヴェルファイアの最上級仕様「エグゼクティブラウンジ」の2列目が飛行機のビジネスクラスだとしたら、LMの2列目はファーストクラス。そのくらい違うわけです。見るからに快適そう。
ところでそんなレクサスLMのインテリアの仕様には、公開された2列シート4人乗りのほかに、まだ公開されていない3列シート7人乗りもあるのだとか。ただし3列車はパーティションが備わらず、後席の作りも2列車ほど立派ではないようなので本命はやっぱり2列車ですね。
漏れ伝わってきた情報によると、(現時点では日本発売未定ながら、もし日本で売るとしたら)2列車は3列車よりも「束ひとつ(=100諭吉さん)」程度は高くなるのだとか。さて、頑張って貯金しましょう。もしくは宝くじを買いに走りましょう!
パワートレインに関してはハイブリッドとV6 3.5Lガソリンをラインナップ。後席に座ることが前提ですから、ドライバビリティ追及のV6エンジンよりも、エンジンが止まることで快適性が高まるハイブリッドのほうがいいですね。超高速移動をするというなら、話は別ですが。
(工藤貴宏)