■クラシカルだけど最新機能満載!! 新作「ラパイド・ネオ」と「クラシック・エアー」に注目!
●アライヘルメット
安全性にとことんこだわり、世界中のライダーから支持を集めるアライヘルメット。ブースでは現行ラインナップのほか、製作工程を展示し、その技術をアピールしていました。なかでも注目を集めていたのが、フルフェイスとジェットの新作ヘルメット。どちらも昨今、世界的なブームを巻き起こしているネオレトロ、スポーツヘリテイジに似合うものとなっています。
RAPIDE NEO(ラパイド・ネオ)
・ソリッドカラー:4万9680円
・グラフィックモデル:5万8320円
ラパイド・ネオはエアダクトなどの“突起物”を持たない帽体が最大の特徴。シンプルなデザインはBMW R nineTシリーズやKAWASAKI Z900RSなどのネオレトロはもちろん、スーパースポーツやフルカウルツアラーなど、車種を選ばずに似合いそうです。開発の経緯をアライヘルメット・開発部の傳田さんに聞きました。
「最近のネオレトロ人気の高まりもあって、安全性に問題のあるヘルメット、とくにビンテージヘルメットなどを被っているライダーをよく見かけるようになりました。そこでアライヘルメットとしては、安全性が高く、それでいてデザインや機能性においてもお客様に満足のいただけるヘルメットが必要だと考え、ラパイド・ネオを開発することとなったのです」
そう、ビンテージ感溢れるスタイングとは裏腹に、高い機能性を有しているのがラパイド・ネオの大きな魅力。たとえば内部のライナーに空気の通り道「エアライナー」と、後頭部の裾部分に小さなスリットを設置。走行風によって生まれる負圧を利用することで、ヘルメット内の空気を効率よく排出します。もちろんライナーに通り道があるといってもスネル規格はしっかり通っていて、安全性に心配はありません。
また、ツーリングライダーに必須といえるプロシェードシステムも装着可能ですし、レバーを使ってシールドをしっかりロックする「VAS-V ロック」など、利便性も同社の他のフルフェイスモデルと比べても決してひけをとらない仕様。そう、ビンテージなのは見た目だけ…というのも嬉しいポイントですね。
CLSSIC AIR(クラシック・エアー)
・近日発売・価格未定
そして、もう一点、高い注目を集めていたのがクラシック・エアー。アライヘルメットといえば、クラシックシリーズと称して、これまでもクラシックSWやクラシックDC、そしてクラシック・モッドと、シンプルなデザインを持つジェットヘルメットをリリースし続けてきました。
その最新作となるのが、クラシック・エアーです。
これまでのモデルと大きく違うのは、エアベンチレーションを備えているという点。帽体にデザインの邪魔となるエアダクトはありませんが、こちらもラパイド・ネオ同様、エアライナーとスリットによって、ヘルメット内の空気を効率よく排出させることができるとのこと。
これまでクラシックデザインのジェットヘルメットといえば、快適性を犠牲にするのが当たり前……なんて思っていた人も多いでしょう。しかし、クラシック・エアーは、そんなジェットヘルメットの概念をおおいに覆すモデルになりそうです。
もちろん、アライヘルメット ならではの高い安全性も健在。発売日や価格は未定ですが、これから暑くなってくるので、なるべく早い時期の発売を熱望します、アライさん!!
今回、お話しいただいたのは、ラパイド・ネオとクラシック・エアーの開発を担当した傳田 良さん。
(文:佐賀山敏行/写真:星野耕作)