【小型で張り出しは最小限。これこそユーザーが求めていたカメラ式ミラーだ】
ジュネーブモーターショーでホンダが発表したのが、「本モデルをベースとした電気自動車を2019年後半に生産開始する予定」というニューモデルの「Honda e(ホンダ イー)」。
エクステリアでは超音波センサーなどが組み込まれたバンパーに、インテリアをみるとスイッチ類などから、市販車として実現可能なレベルに作り込まれているのがわかります。
ホンダは「今回の車両はあくまでプロトタイプ」と説明しますが、いっぽうで関係者に尋ねたところ「市販モデルもそれほど変わりませんよ。95%くらいは同じです」とも教えてくれました。
公開された「Honda e」にはカメラ式のドアミラーがついているのですが「これもそのまま市販します」とのこと。えっ⁉
実はこのカメラ式ドアミラー、モーターショーに展示するコンセプトモデルとしては違和感ありませんが、もしこのまま市販車に採用となればとんでもない事件です。あまりに小型すぎるので。というか、カメラ式ドアミラーはこうじゃなくちゃ!
確かにカメラ式ドアミラーは「レクサスES」や「アウディeトロン」など市販モデルに搭載済み。だから、それだけでは大きなニュースにはなりません。
しかし、それらのカメラ式ドアミラーはステーが長すぎて「コレじゃない感」が少なくない。ところが、「Honda e」はカメラが本当に小さくてスマートで「これぞカメラ式ドアミラー」というアイテムになっているのです。
実はレクサスESのカメラ式ドアミラーの張り出しが大きいのは「クルマ周囲360度を見渡せる全方位モニターをしっかり機能させるために下向きのカメラも組み込んでいるから」なのですが、そのあたりを確認したところ「Honda e」にも全方位モニターが組み込まれているとのこと。
それでこの小ささに収めたとは……カメラ式ドアミラーが早くも次の世代に入ったことを感じずにはいられないのです。
ちなみに、レクサスESではかなり後付け感があるドアミラー代わりのモニターも、「Honda e」ではしっかりとダッシュボードにシンプルにインストール。ここもスマートですね。
(工藤貴宏)