●夏タイヤよりも冬寄りにしたコンパウンドで年に数回の降雪に対応
「雪も走れる夏タイヤ」というコンセプトを掲げた「MICHELIN CROSSCLIMATE(ミシュラン クロスクライメート)」シリーズが2019年2月5日から順次全国で発売されます。
14インチから20インチまでの計78 サイズと豊富なのが特徴で、幅広い車種、ボディタイプに対応することで、冬も含めて大半がサマータイヤでまかなえる地域のニーズに応えるとしています。価格はオープン。
「ミシュラン クロスクライメート」シリーズは「M+S」の刻印がサイドウォールにされていて、欧州で冬季用タイヤとして走行性能基準が認められたタイヤに打刻されるスリーピーク・マウンテン・スノーフレークが表記されています。日本では高速道路冬タイヤ規制下でも走行可能。なお、全車タイヤチェーン規制下では、スタッドレスタイヤと同じようにタイヤチェーンが必要になります。
日本ミシュランタイヤでは、同タイヤが販売店ではオールシーズンタイヤの売り場に置かれたり、メディアからもオールシーズンタイヤとして紹介されたりすることは想定済みとしながらも、あくまで「雪も走れる夏タイヤ」として訴求していきたいとしています。
なお、「ミシュラン クロスクライメート」シリーズを2018年にオートバックスでの先行販売をしたところ、大きな反響があったそうで、今回の全国販売に至ったそうです。
ターゲット層は、年に数回の降雪のためにスタッドレスタイヤの購入をためらう人や、タイヤチェーンの脱着が面倒あるいは方法が分からない、スタッドレスタイヤを買ってもタイヤの置き場に困る、マンション居住者の方など。
夏タイヤと同等レベルの静粛性やロングライフを備えながら、雪道(圧雪路やシャーベット状)なら十分に安心して走れる雪上性能、雪道も含めた排水性能などを備えたとしています。
具体的には、夏タイヤよりも冬寄りにしたコンパウンドが特徴で、より低温域を含めた幅広い温度域に対応するコンパウンドがさまざまな路面への設置効果を発揮するとしています。また、雪踏み効果を最大限に引き出すユニークなトレッドパターンも特徴で、V型のトレッドパターンにより排水性能を確保。
トレッドブロックに、面取り加工を施すことで、ブロック剛性を高め、ドライブレーキング性能を発揮させるとしています。ほかにも、夏路面と冬路面効果的なグリップを実現するため三次元の形に設計されているほか、溝底まである細い溝により雪上路面でのグリップを確保。さらに、ショルダー部の溝が摩耗につれて拡大することで雪上のトラクションを高めるそうです。
非降雪エリアで時々降る雪にどう対応すればいいのか、クルマが必須の場合は悩ましい問題ですが、日本ミシュランタイヤでは「ミシュラン クロスクライメート」シリーズを幅広い層に使ってもらうことで、さらなる改善も図っていきたいとしています。
(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、日本ミシュランタイヤ)