世界最大のカスタムカーのイベント「東京オートサロン2019」。毎年、年明け早々に開催されるため、自動車業界的には新年のご挨拶の場でもありますが、今年は1月11日(金)~13日(日)まで千葉県・幕張メッセで開催されました。
初日のプレスデーではトヨタ・GAZOOレーシングが2020年から国内でのスーパーGT GT500クラスに参戦する新型スープラをベースにしたレース車両「GRスープラ スーパーGTコンセプト」を世界初公開したのを皮切りに、各自動車メーカーがそれぞれスポーツモデルや新しいモデルを続々披露。あるいはモータースポーツの体制発表などもここで行うチームも。
「東京オートサロン」は1982年から始まり、1987年に現在の「東京エキサイティングカーショー」から「東京オートサロン」と名称が変わりました。当初はカスタムカーやチューニングカー、ドレスアップカーなどが中心で、ショップ系や雑誌「OPTION」系を好む人たちのためのイベントでした。個性的なボディスタイルやド派手にカスタマイズされているクルマが多く、女性のコスチュームも派手でそこらじゅうから大音量で鳴り響くダンスミュージックとギラギラしたイルミネーションが会場の雰囲気を盛り上げます。
しかしここ数年は国内の自動車メーカー各社が毎年開催される「東京オートサロン」に力を入れ、新型モデルを発表したりコンセプトカーをお披露目することも。その盛り上がりにインポーターも続々出展し、今年はアストンマーティンが初出展。アストンマーティンのモータースポーツのテクノロジーが注がれるサブブランド「AMR」の「DB11 AMR」や「ヴァンテージ」が展示され、ライトグレーと黄緑色の世界が素敵です。
そして今回私が注目したのは、去年、20年ぶりに新型モデルが発売されて話題をさらった庶民派SUV「スズキ ジムニー」をベースにした、」アウターロールゲージとプロテクターを装備し、さらに逞しさがました「ジムニー サバイブ(SURVIVE)」と、「ジムニー シエラ」をべースに、後部を荷台にしたピックアップ「ジムニー シエラ ピックアップスタイル」2台のコンセプトモデル。
中でも「ジムニーシエラ ピックアップスタイル」はイエローのボディカラーに白のルーフ、そこに木目調をドアパネルやボディに使い、新型「ジムニー」にも使用されている「ジムニー」のアイコンであるサイのモチーフがふんだんに使われています。シートにもサイ、室内のグリップにもサイ、フロアマットにもサイ、後ろから見てもサイ…。まるで「スズキ ラパン」のウサギを探せ!みたいな感じで全部でいくつあるのやら。しかし、サイはどれも大きいのですぐ見つかります。
ちなみに2017年の東京モーターショーで披露され、当時「次期型ジムニーでは?」と噂された「イーサバイバー(e-SURVIVOR)」のリア部分に映し出された「サイ」のグラフィックを皆さんは憶えていますか?「ジムニー」にはこれまでもサイのモチーフが使われていたこともあって、新型ジムニーでは?と言われたのですが、実はこれまでのジムニーに使われているサイと現在発売されている新型ジムニーに使われているサイは同じですが、「イーサバイバー」で使われていたサイは、一見同じように見えますが、よく見ると少し違います。背中から後ろ足にかけて筋肉質になっているのです。しかし新型のジムニー/ジムニーシエラにはこれまでのジムニーと同じオリジナルのサイが使われ、今回オートサロンでお披露目されたコンセプトモデルにもオリジナルのサイ。ということは、もしかしたら市販化される可能性があるかも!?
ちなみにこの2台のコンセプトカーは今年2019年2月に大阪で開催される「大阪オートメッセ2019」でもお披露目されるそうです。
それと、これから東京オートサロンに行かれる方には耳寄り情報! 実は「東京オートサロン」は私が1990年から「すべてシリーズ」でお世話になっている三栄書房が主催しています。というわけで、日産ブースでは本家の「すべてシリーズ」ではなく、クリッカー編集部が特別編集した「日産エクストレイル オーテック/セレナ オーテック/ノート オーテック徹底解説」と「日産リーフ NISMO /ノートe-POWER NISMO S 徹底解説」をオートサロン限定で無料配布していましたが、今後販売店、ディーラーなどでも配布されるそうです。もちろん使い勝手ページには私が登場しています! 本家のすべてシリーズより上質な(?)紙を使っているのでぜひディーラーでもらってください!
(吉田 由美)