2018年11月22日、外観デザインを大幅に変更されたシボレー・カマロが発表されました。その発表会では登壇した若松格(わかつ ただし)代表取締役社長が社会人になって初めて購入し、現在の奥様と初めてデートしたクルマが、カマロだったというエピソードを披露してくれました。
そして発表会ではまず業績を発表。アメリカのトランプ大統領が「日本はもっとアメリカ車を買え!」と言っているようですが、ゼネラルモーターズジャパンではここ数年順調に販売台数を伸ばしていることに触れました。また、カマロの購入層は既存のカマロユーザーが26%、新規ユーザーが74%と圧倒的に新規顧客が多いことを紹介してくれました。
なかでも、興味深いのはカマロを購入する人の年齢層です。若者のクルマ離れと言われているにもかかわらず、カマロを購入している年齢層は20代が28%と最も多く、次いで40代の22%、50代の21%と続いています。
このカマロを購入している年齢層について広報部に尋ねてみました。カマロを購入する若いユーザーは大きく2つにわけることができます。まずは父親がアメリカ車好きで、その影響を受けて免許証を取得したので、親と共同でカマロに乗ろうという人だそうです。
そして最近、良く耳にするのが映画「トランスフォーマー」のバンブルビーの影響だということです。劇中でカマロがバンブルビーへと変身するのですが、子供の時に映画で見て、いつかカマロに乗りたい。そう思って購入される方が多いようです。
「新車の展示会などでバンブルビーの人形を一緒に展示すると反響が大きいです」と話してくれました。
カマロは映画の影響で人気となっていますが、シルビアやS2000といった国産絶版車はシュミレーターゲームのグランツーリスモでドライブし、将来乗りたいと思う若者は多いようです。
将来のオーナー獲得を目指して、ゲームや映画に登場し、お子さんに夢をあたえることも今後自動車メーカーとしては、大切なことになるのかもしれません。
(萩原文博)