2020年東京五輪での初飛行を目指す!「空飛ぶクルマ」の実用化で新会社設立

以前からお伝えしている「空飛ぶクルマ」が実用化に向けて動き出しています。
2012年に発足した有志団体「カーティベーター(Cartivator)」の技術をベースに、空飛ぶクルマの事業化を手掛ける新会社「スカイドライブ(SkyDrive)」が今夏設立されました。

2017年にはトヨタ自動車やグループ会社が約4,000万円を拠出。NECや富士通なども支援するなど、これまでに数10社から約2億円の提供を受け、複数のプロペラを統合制御して機体を安定させる技術等を開発しており、来春までに大手企業から研究委託費の形で支援を受け、10億円超の資金を確保する計画のようです。

新会社はトヨタ出身の福沢知浩氏が代表取締役を務めており、顧問には加藤光久氏(元トヨタ自動車副社長)、社外取締役にはドローン関連の法規に詳しい慶応義塾大学特任講師の高橋伸太郎氏が就いています。

機体のスペックは全長3.6m、全幅3.1m(飛行時)、全高1.1m、飛行速度100km/h、地上走行速度60km/h、飛行高度50m、搭乗員数2名、バッテリー駆動。

災害時の救急搬送などにも効果を発揮することから、欧米でも空飛ぶクルマの実用化を目指す動きが相次いでおり、ライドシェア大手の米ウーバーや欧エアバス等も2023年の実用化を目処に開発を進めているそうです。

新会社では2020年の東京五輪開会式でのお披露目飛行を目指しており、2023年を目標に2,000万円台で大学などの研究機関や公的機関を対象に販売、2027年には一般販売する計画のようです。EVに次いで空飛ぶクルマへの期待が高まるなか、「スカイドライブ」社の今後の動きが注目されます。

Avanti Yasunori・画像:Cartivator)

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【関連リンク】

Cartivator SkyDrive
http://cartivator.com/skydrive

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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