【アルピーヌ A110 量販モデル発表】シート高調整はボルトの抜き差し!新型A110には各所に面白いディティールが

新生アルピーヌから発表された新型A110(全長×全幅×全高:4205×1800×1250mm・駆動方式:MR・価格:790万円〜841万円)には面白いディテールが詰め込まれていますので紹介していきます。

A110の標準モデルであるピュアにはリクライニングしないフルバケットシートが備わっています。

シート高の調整は可能なのですがそのやり方がなんともハードコアなのです。変更するためには固定されているボルトを抜いて高さを変えたあと、差し込んでやる必要があります。


これはもちろん車両の軽量化を図るための策なのですが、こうした簡易的な機構を用いることにより、取り付け剛性と絶対的なシート高の低さを確保できているのですね。

トランスミッションは7速DCTのみでマニュアルは用意されていません。シフト操作は非常にシンプルでドライブ・ニュートラル・リバースの3つのボタンを操作して行います。

任意の変速はステアリングにセットされたパドルを操作することで行います。

ボディのデザインは全体に初代A110を踏襲したものなんですが、リヤに面白いデザイン上のアクセントがあります。

新型A110のボディ後端左右にはトレイのような2つのくぼみがついています。

これ、リヤエンジンだった初代A110ではそれぞれ穴が開いて空気を取り入れていたのです。ミッドシップエンジンである新型A110ではここに穴を開ける必要はありませんが、先代へのリスペクトを込めたデザインになっています。


なお、ミッドシップエンジン用のエアインテークとしては、サイドウィンドウ後端の窪みとリヤウインドウ直後にあるルーバー部分がその機能を果たします。


内外装が綺麗にさらりとまとまっているA110ですが、ディテールを見て行くと色々と凝ったつくりになっていることがわかるのでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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