フォルクスワーゲンは「モジュラー・エレクトリック・ドライブマトリックス(MEB)」を初公開しました。この「MEB」をベースとする初の量産車、フォルクスワーゲン「I.D.(アイ.ディ.)」の生産は、ドイツ・ザクセン州のツヴィッカウ工場で2019年末に開始される予定としています。
フォルクスワーゲン・グループでは、2022年末までに4つのグループブランドが、コンパクトカーからライフスタイルカーの「Bulli(ブリ-)」まで全世界で27のMEBモデルを投入する予定です。
また、グループ全体で「MEB」ベースの1,000万台の電気自動車の生産を目指すとしていて、「フォルクスワーゲン」ブランドでは、2020年までに10万台のドイツ製の「I.D.」モデルを含む約15万台の電気自動車を販売する予定としています。
「MEB」は、内燃エンジン用のプラットフォームを改良したものではなく、完全に電気自動車用にゼロから設計されています。急速充電システムを使うと、約30分でバッテリーを80%まで充電が可能。
フォルクスワーゲンe-モビリティの製品群開発責任者のクリスティアン・ゼンガー氏は、「フラットなバッテリーをフロア下に設置することによって、優れた走行性能と、これまで以上に広い室内を実現するとしています」とコメントしています。
(塚田勝弘)