2019年前半から世界でデリバリーを開始すると発表されている新型トヨタ・スープラ。
トヨタは7月12日~15日に英国・グッドウッドで開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に参加し、開発中の新型スープラの試作車で走行しました。
公の場での走行は初めてで、「スープラ」のアイデンティティである直列6気筒のサウンドが会場内に響き渡ると、多くのファンがその走りに注目したそうです。
トヨタ86の開発責任者でもある多田哲哉氏と、ニュルブルクリンク24時間耐久レースにも出場経験のあるテストドライバーである、ヘルヴィッヒ・ダーネンス氏が運転する新型スープラの試作車は、グッドウッドで最も注目される「ヒルクライム」で1.9kmの坂道を走行。
ステアリングを握った多田氏は、「スープラのエンジニアとして、どういう運転をすればいい音が出るか一番良く知っています。アクセルオフとブレーキングとの組み合わせで異なる音が出るようになっており、色々な音を楽しんでいただけたと思います。直列6気筒エンジンは、バランスが良く、その特性を活かすドライブフィールにもこだわっています」とコメントしています。
トヨタにおいて、長い間、フラッグシップスポーツカーとして君臨してきたスープラは、2002年に生産を中止。新型は、今年3月、ジュネーブ国際自動車ショーでレーシング仕様のコンセプトモデル「GR Supra Racing Concept」として復活。伝統を受け継ぎ、直列6気筒エンジンとFRレイアウトが採用される新型スープラは、来年前半より順次、世界各国で販売される予定とされています。
(塚田勝弘)