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1985年10月に登場したFC3S・RX-7。後にチューンドベース車として華々しい歴史を刻んでいきますが、この号はFCセブン発表直後。OPTもDaiちゃんも、期待大の軽量REに注目! さっそくFCセブンを駆りだしバトル相手を探しに九州へ遠征しました。
が、台風付きの嵐の中、一番勝負は雨天のゼロヨン、バトル相手は竜円さん率いる「HKS九州サービス」のスーパーチャージャー・トレノ。結果は…ウェット路面に泣く。さて、今回のその2も嵐の真っ最中ですが、次なる相手を見つけたようです。では、さっそくドーゾ!
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嵐を呼ぶセブン
二番勝負 福岡近郊の一般道 風速30mの嵐直撃
PM5:00 ついに台風特有の横殴りの雨に見舞われ始めた
ペリRX-7の実力出せず
新セブンのレフリー・ストップ勝ち
RX-7(SA)・13Bペリ by レーシングショップ97
ここは強敵だ。なんたって日産L型の3.7や3.8Lを作っている九州一のハード・チューナー、ロータリーにも強いと定評がある。
しかし、勝負できるか心配になる。というのも、台風が直撃しているのだ。風速30mは下らない。雨も激しいが、それより外に立っていられない。走っている自転車やバイクは吹き飛ばされるほど。
RS97が用意したのは13BペリチューンのSA3S・RX-7。パワーでは負ける。が、この状態じゃ走れっこないぜ。絶対、ノーマルセブンが有利だ。
これは大正解。ペリはローで発進するのさえ難しい。3速だってパワーの出てくる4000rpmあたりでリヤがスリップし、蛇行してしまう。それにしても良く回るのにビックリ。慎重に踏むと9000rpmくらい楽に回る。実際には1万1000rpmというから、ロータリーエンジンの真価を見る思いがする。
FCセブンだってノーマルで7000rpmは一気だ。ペリほどじゃないが、この路面ではやはり本来のレスポンスを味わえない。それでも安定したシャシーは抜群だ。一般道の荒れた路面など気にせず走れる。SAセブンはもともとジャジャ馬的なので、パワーアップしたらさらに挙動が激しくなって運転しにくい。
この二番勝負は台風のためオアズケだが、チューンベースとしては新型のボディやシャシーが絶対に必要不可欠ということを教えてくれた。FCセブンにRS97の13Bペリが積まれたら恐ろしい。それにしても本気で勝負できなくて助かった・・・というのが本音だ。
<バトル相手チェック>
13BペリRX by レーシングショップ97
SA22C・RX-7は13Bのペリに換装されている。キャブはウエーバー48φのダウンドラフトタイプ。ベンチュリー形状にオリジナルのノウハウがあるそうだ。エキゾースト系はタコ足+ストレートマフラーの組み合わせ。パワーは270~280ps/11000rpmほどを絞り出している。
パワーに合わせてクラッチはB&Bのツインプレートに変更している。足まわりはショックのみコニに換装。外観はひたすら純ストリート仕様だ。
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台風付きの嵐で高速バトルは危険が危ない!!!ので、本気出さないのが正解です。しかし、その1もですが嵐の中でのテスト・取材・・・重ね重ね残念です。さて、気を取り直して次回その3は番外編。西日本サーキット(後のMINEサーキット)をテストランした模様をお届けいたします!
※ 登場しているSAペリを製作したショップの「RS97」ですが、「レーシングサービス97」と「レーシングショップ97」と2種類の記載があり・・・。調べてもどちらが正解なのか・・・分かりませんでした。なんとなく「サービス」に統一させましたが・・・間違っていたらごめんなさい!!
※2 「RS97」が「レーシングショップ97」だということが公開後に判明いたしましたので、訂正させていただきました。
[OPTION 1985年12月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)