12代目にスイッチしたカローラシリーズ。先陣を切るハッチバックタイプのスポーツには、ニッケル水素バッテリーを搭載する1.8Lハイブリッド(FF)、10速ステップ制御のCVTのほか、新世代6MT(iMT/インテリジェントマニュアルトランスミッション)も8月に追加される1.2L直噴ガソリンターボ(FF/4WD)が設定されています。6MTには、コンピュータによる自動回転合わせ機構などが用意されます。
1.8Lのハイブリッドは、プリウス、C-HRと同じように98ps/142Nmの1797ccエンジンに、53kW(72ps)/163Nmのモーターが組み合わされ、システム全体では90kW(122ps)というアウトプット。
一方の1.2L直噴ターボエンジンの「8NR-FTS」は1196ccの排気量で、116ps/5200〜5600rpm、185Nm/1500〜4000rpm。ガソリンターボのCVTには、10速スポーツシーケンシャルシフトが組み合わされています。
走りを支えるボディでは、開口部に環状骨格構造が採用され、高剛性ボディによる上質で安定感のある走りに貢献。
また、フロントにマクファーソンストラット、リヤにダブルウィッシュボーンを採用するサスペンションでは、新開発のダンパーが注目です。オイルや構成部品などの組み合わせ約600パターンに及ぶ走行試験を行い、乗り心地やハンドリングなどを決めていったそう。
さらに、リニアソレノイド式AVS(アダプティブ・ヴァリアブル・サスペンション・システム)を「トヨタ」ブランドのFFに初採用し、4輪それぞれの減衰力を瞬時に切り替えることで、快適な走りに寄与。そのほか、5.1mというクラストップレベルの最小回転半径を達成しています。
(文/塚田勝弘 写真/冨士井明史、塚田勝弘)