【週刊クルマのミライ】一足先に新型スバル・フォレスターに試乗。高速周回路で感じたこと

2018年6月20日、スバル・フォレスターのフルモデルチェンジが正式発表されました。発売日は7月19日(ハイブリッドは9月14日)となっていますから、試乗できるようになるには少々時間が必要……なのですが、ほんのちょっと新型フォレスターを運転することができたので、その最初の印象をお伝えします。

およそ5分ほど運転できたのは市販前のプロトタイプ。非常に短時間でしたが、試乗できたのはテストコースの高速周回路。バンクを最上段まで駆け上がることはしませんでしたが、それでも日本における制限速度を上回るスピードを出すことができました。その印象を一言でいえば「SUVらしからぬ安定感」。

新型フォレスターは、これまでラインナップされてきたターボエンジンが未設定となったことで“らしさ”を失ったという見方もあるようですが、インプレッサから採用されているSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を基本としていることで、ハンドリングのレベルは格段に上がっています。

最低地上高220mmを確保したクロスオーバーSUVと思えないほど、高速走行は安定しています。特筆すべきはレーンチェンジでの収まりの良さで、車高的にはインプレッサと同等と思えるほど。それも単に安定しているのではありません。ハンドル操作に対する反応はリニアで、一方で後輪の接地感は高いという相反する要素を、このフォルムで実現しているのです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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