欧州では2月からリリースされているミシュラン・プライマシー4が日本でも発表され、7月2日から順次発売されます。発売サイズは16インチから19インチの計36サイズで、価格はオープン。それ以外のサイズは、来年以降投入するか検討中とのことです。
ミシュランでは、2001年の「パイロット・プライマシー」を「プライマシー」シリーズの第1世代としていて、06年の「プライマシーHP」、09年の「プライマシーLC」が第2世代、2013年登場の「プライマシー3」が第3世代。
第4世代となる「プライマシー4」では、衝突被害軽減ブレーキの普及に伴い、近年のクルマに求められる安全性能の強化を掲げています。とくに注力されたのは、雨天時のブレーキング性能。
実車に装着してテストした結果、「プライマシー4」では、新品時(履き始め)のウェットブレーキ性能を強化し、従来の「プライマシー3」よりも約4.5%短く停止できるようになったそう。さらに、履き替え時(残り溝2mm)の性能をさらに引き上げ、「プライマシー3」よりも約13.3%も短く止まれるとのこと。
これは、トレッド面の溝を従来のV字型からU字型に広げることで排水性を改善。また、トレッド面の剛性低下の懸念に対しては、溝の深さを下げ、新配合コンパウンドによりカバー。溝の比率は「プライマシー3」よりも数%拡大。耐摩耗性は従来と同等かそれ以上を確保したとしています。
そのほか、「サイレントリブテクノロジー」により、パターンノイズを約6%静かにして、ロードノイズも抑えるなど、電動化車両の普及に対応し、静粛性向上をさせたとしています。
デザイン面では、18インチにコントラストを鮮明にしたプレミアムタッチデザインが採用され、タイヤ交換を示すスリップサインもより見やすくされています。
(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、日本ミシュランタイヤ)