今年8年目を迎えた「おもいやりライト運動」。今年も横浜で、今年度のキックオフイベントが行われました。
交通事故の多い時間帯は夕方4時~6時の夕暮れ時。この時間帯は子供の事故も多く、薄暗い雨の日はなお更。「おもいやりライト運動」とは、そんな時間にクルマのライトを早めに点灯することで周囲からもクルマを認識しやすくなるし、クルマからも見えやすくなります。そんな少しのおもいやりで交通安全を啓蒙する活動、それが「おもいやりライト運動」です。
今は多くのクルマに「オートライト」が装備され、周囲の明るさによって自動でライトが点灯するクルマが増えています。
また、欧州では2011年から、事故防止のため日中でも点灯するデイタイムランニングランプ(デイライト)の装着、使用が義務化されていました。日本では乗用車への導入は少し遅れて2016年に認可されたため、それ以前の輸入車は日本の法規に合わせて機能を停止していましたが、2017年にアウディが日本でも全車標準装備としています。
日本では雨天時や天候の悪い時には昼間でもライトを点灯する方が多いと思いますが、「デイライト」発祥の地、北欧では日常的にそんな天候なことが多く、すでに1970年代から義務化されています。
そして私がこの「おもいやりライト運動」を取材するのもおそらく7年目ぐらいですが、この取り組みが実にユニーク。
まずは自ら「出たがりプロデューサー」という山名さんが、PRスペシャリストとして「よせばいいのに力」で人々を巻き込むという話。それで巻き込まれた香川、長崎、新潟、福井の方々が2017年の活動報告。中でも新潟では新潟大学の学生さんたちが社会貢献として「よびかけアクション」を行い、「パネルを持っているだけでライトをつけてくれるので楽しい」とのこと。
福井の方の報告では、夕方の早めにライトを点灯していると対向車からパッシングされるという話も。
また、徳島県神山町ではワークショップで作った反射材を「キラ虫(キラチュウ)」と命名したり、思いやりエンジェルが登場する3分間のビデオを製作したり。
そして2018年の活動予定は、まずは毎月10日を「点灯の日」とし、まずは5月10日(木)17時~みなとみらいのランドマークプラザ前のさくら通りにてヘッドライト早期点灯呼びかけアクションを行います。こちらは参加無料!
また、アイデアとしては「おもいやりライトのAD Q出し」や、東京オリンピックを記念して(?)「おもいやり聖火隊トーチリレー」などなど、面白そうなアイデア続々。
今回も爆笑の「おもいやりライト運動2018」のキックオフ。
交通安全もこんな風に発想を変えたら楽しい♪
そして楽しみながらおもしろ真面目に交通安全の普及活動している皆様を、私自身が楽しみながら応援しつつ、「巻き込まれ力(?)」でレポートしていきたいと思います。事故や悪いことに巻き込まれるのは困るけど、こんな楽しいことならどんどん巻き込まれたい!笑
(吉田 由美)
【関連リンク】
思いやりライト詳しくはHP→http://www.omoiyari-light.com/TOPICS/EVENT/000836.html