トヨタが「待たずに乗れる」タクシー配車システムを開発。年内に実用化へ

トヨタ自動車が3月9日、JapanTaxi(日本交通グループ会社)やKDDI、アクセンチュアなど4社と共同で、AI(人工知能)を活用した「タクシー配車支援システム」を開発したと発表しました。

タクシー会社にシステムを提供して乗車率を高めるのが狙いで、年内の実用化を目標に東京都内で同システムを試験導入しているそうです。タクシー/公共交通機関の運行状況や天候、人の動きの予測などのデータを基に、タクシーを待つ人が多い地点をAIが導き出すことで乗車率向上に繋げるというもの。

市街地を500m四方の区画に分け、AIが区画毎のタクシー需要を30分単位で予測するそうで、新聞報道などによると、営業成績の良いタクシードライバーのノウハウも活用している模様。タブレット端末に予測情報を示した地図が表示され、顧客が多いと見込める地域へ向かうことで効率的な営業ができるといいます。

トヨタは同システム開発に75億円を投入。日本交通のタクシー数台を使って都内で試験したところ、システムを導入したドライバーの2月の売り上げが前月比で20%以上増えたとか。今後、全国のタクシー会社にシステム導入を促すそうです。

タクシー利用者にとっても、雨天時や寒い日、暑い日などに延々とタクシー待ちを強いられることが無くなるだけに、同システムの普及が大いに期待されます。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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