おそらく震災後初、スバルが東北地方でメディア試乗会を開催

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、東北地方に甚大な被害を及ぼしました。今も福島第一原発は収拾がつかない状況が続いているのは周知のとおりです。

東北の復興についてはさまざまなアプローチが行われていますが、なによりも大切なのは東北地方が震災前と変わらない産業や生活を取り戻せるようにすることではないでしょうか?

   

私は以前より震災後は積極的に東北でメディア向け試乗会などを開催し、東北が変わらず安全で美しい場所であることをアピールできればいいと思っていました。しかし、なかなか東北で試乗会が開催されることはありませんでした。

そうした悶々とした日々が続くなかついに今年1月、スバルは青森から盛岡(もしくはその逆)を試乗コースとした雪道試乗会を開催しました。試乗コース内には豪雪で知られる酸ヶ湯温泉や、日本最古の芝居小屋である康楽館、廃駅を利用した鉄道関連展示施設の小坂鉄道レールパークなど、さまざまな観光スポットがちりばめられ、東北の現状を伝えられるようになっていました。

 

復興支援を目的とした企画も大切ですが、こうした普通の試乗会を東北地方で積極的開催していくことも大切ではないかと私は思います。そして、スバルが東北で試乗会を開催したことに心から拍手を送りたいと思っています。

(文:諸星 陽一/写真:前田 惠介、諸星 陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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