バハ1000を一人で制したクロカン・ガイ、BJ・バルドウィンに直撃インタビュー

埼玉県で行われたトーヨータイヤのクロスカントリー用タイヤ試乗会には、東京オートサロンへのゲスト出演を終えた、ラリーレイド&クロスカントリースペシャリストとして知られるBJ・バルドウィンさんが訪れていました。

BJ・バルドウィンさんは、通常2〜3人のドライバーが交代しながらドライブし完走を目指すバハ1000というラリーレイドをドライバー交代なしのひとりでドライブ、2012年、2013年連続で優勝したタフガイです。

BJ・バルドウィンさんが試乗会場にいたのは、アメリカでの競技でドライブしているトヨタ・タンドラのデモンストレーションランを行うためでしたが、残念なことにタンドラに使えるC12と呼ばれる燃料が手配できず、走行は叶いませんでした。しかし、逆に時間ができたためにバルドウィンさんにインタビューをすることができました。

クリッカー(以下CL):バルドウィンさんが参戦している競技はどんな競技なのですか?

BJ・バルドウィン(以下BJ):バハ1000を頂点とするSCORE(スコア)と呼ばれるシリーズ戦に参加しているんだ。一番短いもので260マイル(約420km)、バハ1000は実際は1100マイル(約1800km)くらいあるんだよ。オフロードをたくさん走るタフな競技で、大ジャンプやガレ場走行などあらゆるセクションがあって、なかなかハードだぜ。

CL:もともと、クロスカントリーのドライバーだったのですか?

BJ:15歳でバイク、16歳でクルマの免許を取って、17歳からレースをはじめたんだ。ローカルのサーキットレースにも出たけど、やっぱりボクにはオフロードが合っているね。

CL:ご自宅のまわりもオフロードなのですか?

BJ:ボクの住んでいるところから15分も走ればさまざまなオフロードがあるよ。自宅から子供の学校までもオフロードだから、毎日オフロードを走っているってワケさ。

CL:トーヨータイヤの印象はどんなものですか?

BJ:タイヤの性能が高いのはもちろん。パンクもしないし、ハンドリングもクィック、全体としてのクオリティもすごく高いよ。1周4マイル(約6.4km)のループコースがあって、そこで以前に使っていたタイヤとトーヨータイヤをテストしたら、トーヨーのほうが1周で16秒も速かったんだ。もうこうなれば、トーヨーを履くのは当たり前だよね。それで、チームの体勢もすごくいい。サービス体勢がしっかりしていて、タイヤで悩むことはないから、走りに集中できるんだ。

試乗時間の合間に行ったちょっとバタバタしたインタビューでしたが、BJ・バルドウィンさんは気さくになんでも答えてくれた。次回はぜひ、彼のパワフルな走りを見てみたい……と素直に感じました。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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