現在のSUVは、そのブームも手伝って各メーカーとも差別化に躍起になっている印象を受けます。Dセグメント級のSUVとなると、小手先だけの仕立てではユーザーは振り向いてもらえないはずで、同時期にフルモデルチェンジを受けたレンジローバー・ヴェラール、ボルボXC60、アウディQ5、BMW X3のいずれもそのブランドの最新デザインが与えられています。
その中でもひと回り大きなレンジローバー・ヴェラールは、価格的にも少し上のポジションといえそう。
エクステリアは「引き算の美学」でまとめられ、一見シンプルでありながら質感の高さを抱かせます。非常に凝ったディテールとチリ合わせの見事さ、天地に薄いヘッドライト、テールランプはスポーティでスタイリッシュな雰囲気が漂います。
ショルダーラインが高めでウインドウグラフィックの天地が低めということもあって視界が気になるところですが、悪路での走りを重視するレンジローバーですから、少なくても前方、斜め前の視界に関しては想像していたよりもしっかりと確保されていて、1930mmというワイドな全幅の割には取り回ししやすいように感じられます。