【ヴェラール試乗記】最新のレンジローバーは英国スタイルのクールな仕上がり

内装は10.2インチの2つのディスプレイを配した先進的な設計。上にナビやオーディオ、下にエアコンや車両設定を配した2つのディスプレイを使いこなすには慣れを要しそうですが、直感的な操作が可能なタッチ式なので、触っているうちに必要な機能は容易に引き出せそう。

気になる居住性は、前後席に身長180cmくらいの人が座っても十分な後席フットスペースが残されています。後席のサイドウインドウが小さいため、開放感はそれなりですが、着座位置が高いので前方への見晴らしの良さは十分に確保されています。

 

外観同様にシンプルな仕立てで、ウッドパネルに頼って加飾されていません。レザー調や樹脂によるインパネの仕上げは、好みが分かれそうですが、北欧デザインを表現するボルボXC60とは違った味わいで、最新の英国テイストが味わえます。

さらにオプションでウィンザーレザーを用意し、ヨーロッパ屈指というテキスタイルメーカーの「Kvadrat(クヴァドラ)」社とのコラボは自動車メーカーでは初で、特徴的なダイヤモンドカットパターンなど細部にまでこだわりが感じられます。

暖かみのある空間というよりもクールな仕立てになっているレンジローバー・ヴェラール。デザインやクオリティの面でも新たな境地を切り拓くモデルになっています。

(文/塚田勝弘 写真/ダン・アオキ)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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