傘下のUDトラックスと共同ブースを展開しているボルボ・トラックスは、主力モデルである「ボルボFH 6×4トラクター リヤサスペンション」の次期モデルを参考出展しました。
現在は、乗用車のボルボ・カーズとは別資本になっていますが、ボルボ・トラックも安全性を徹底的に追求するという姿勢は同じで、事故が起こると調査チームを派遣してその原因を探っているそうです。
今回、参考出展されている「ボルボFH」の次期モデルは、「The power of knowledge」というキャッチフレーズが掲げられています。
自社による事故調査チームの原因究明という姿勢からも分かるように、こうしてボルボ・トラックが長年築き上げてきた知識や経験の積み重ねが、安全性向上のための技術革新を生み、安全で快適なトラックづくりの礎になっているという想いから付けられたキャッチフレーズとのこと。
次期モデルだけに、最新の環境規制に対応するエンジンが用意されます。2種類の「ユーロ6」対応エンジンを用意し、「平成28年度排出ガス規制」への適合も予定されているそうです。
ドライバー不足が深刻化している日本では、運転環境改善のため、各社オートマチックトランスミッションの導入を進めています。「ボルボFH」も同様で、従来の「I-シフト」が進化し、許容トルクを拡大し、さらなる重量物牽引に対応します。
さらに、スムーズでパワフルな走りを可能にするデュアルクラッチと、厳しい条件で重量物を積んだ状態から始動する時に威力を発揮するというクローラギヤがオプションで選択できます。
ほかにも、衝突被害・軽減ブレーキ付アダプティブクルーズコントロール、レーンキーピングサポート、レーンチェンジサポート、ドライバーアラートサポートなどが標準装備される予定になっています。
(文/写真 塚田勝弘)